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「三角食べ」は太る?新常識、太りにくい食べ方はこれだ!

「ごはんだけ食べちゃいけません。おかずとお椀とバランスよく食べなさい!」子供のころ、そんな風に叱られたことありませんか?どれか一品だけを食べ進めてはいけないと、「三角食べ」をするようにと昔は躾けられたものです。

しかしながら、最近ではこの三角食べが実はダイエットには不向きであるとされるようになってきています。そこで今回は新常識となりつつある、太りにくい食べ方についてご紹介していきましょう。

太りにくい食べ方とは

この太りにくい食べ方とは、食事内容はそのままにして、食べる順番だけを変えるというものです。具体的には、野菜や海草類から食べ始め、肉や魚を食べ、最後に米やパンを食べるというものです。

これまで効果のあるとされてきたダイエットは、少なからず食事の内容を制限するものでしたから、食べる順番さえ変えればよいというのなら、前代未聞の楽なダイエットと言えそうですね。しかもこの食べ方さえ守っていれば、リバウンドのおそれもないというのですから、最強のダイエット法と言えそうです。しかし、「あまりにも手軽すぎてちょっとうさんくさい……」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに、カロリー制限をしなくては痩せないとされてきた昨今のダイエット事情からすれば、ただ食べる順番を変えるだけでダイエット効果があるなんてまやかしのように感じられます。すべて胃の中へ入ってしまえば、結局のところ同じだけのカロリーを摂取したことになるのでしょうからね。

しかしながら、この食べ順ダイエットには科学的な論拠があるのです。そのキーワードとなるのが、「血糖値」と「インシュリン」なのです。血糖値という言葉を聞くと、思いつくのは糖尿病だけでダイエットとは全く関係のないものと思いがちです。しかし、この血糖値がダイエットにも深く関わっているのです。

血糖値とインシュリンと脂肪の関係とは

血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことを言います。この値は空腹時が最も低く、正常であれば血液1dlあたり70~110mgとされています。食事をとると値は上昇しますが、健康な人であれば分泌されたインシュリンの働きにより、食後30分程度で減少に転じていきます。

インシュリンとは、膵臓のランゲルハンス島の細胞から分泌されるホルモン物質で、ブドウ糖の他アミノ酸などを各細胞に作用して取りこませる働きをするものです。

高血糖の状態は、人間にとって動脈硬化を引き起こすなど非常に危険な状態なので、急激な血糖値の上昇が認められれば、大量のインシュリンが分泌されて慌てて血中の血糖を各細胞に取りこませます。その取りこみ先には脂肪細胞も含まれるので、結果として肥満につながってしまうのです。

低インシュリンダイエットと食べ順ダイエットの関係とは

そこで太りにくくするためには、インシュリンの大量分泌を抑えることが必要ということになります。インシュリンの大量分泌を抑えるためには、血糖値を急激に上昇させないような食べ物を選べばよいということになりますね。

ここまで来て、「あれ、なんか聞いたことがあるような話だな」と思った方は中々のダイエット通です。だいぶ前に流行った「低GIダイエット」もしくは「低インシュリンダイエット」とこの食べる順ダイエットは、根っこはほぼ同じなのです。

両者ともに、食べ方を工夫して血糖値の急激な上昇を抑えることでインシュリンの大量分泌を抑え、太りにくくしようということなのです。

先に流行った低インシュリンダイエットでは、白米やうどんを避けて玄米やそばを選んで食事をすることで、その目標を達成しようとしました。しかし避けるべき食品が何かを判断するのが難しいことや面倒さがあだとなって、このダイエット法の流行も長くは続きませんでした。

しかし今流行の兆しを見せている食べ順ダイエットでは、食材の選別はさておいて、食べる順番を工夫することで血糖値の急上昇を防ぐという手法に出ました。これまでと同じ献立であっても、糖の吸収を遅くする食物繊維を先に取り、魚や肉などのたんぱく質をとった後で糖を多く含んだ主食を食べることで、血糖値を緩やかに上昇させることが可能であるとするのです。

効果的に食べ順ダイエットをするには

この、食べ順だけ気をつければよいというのは非常に簡単ですから、食事を作る上でもダイエットを継続する上でも、大いに追い風となります。がらりと食生活を変えるとストレスもかかりますが、このダイエット法ではその心配もなさそうですね。

このように簡単で夢のようなダイエット法ですが、形ばかり守っているのでは意味がありません。野菜は肉や魚より多めに、主食は少な目にといった目安に従って、よく噛んで食事することが必要です。

食べ順を変えることの意味をしっかり踏まえた上で、血糖値の急上昇をふせぎ、太りにくい食べ方を心がけましょう。

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