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ドラッガーに学ぶ!たったひとつのリーダーに必要な能力とは!?

リーダーに必要な能力とは一体どんな事なのでしょうか?リーダーはチームを上手く機能させなければなりません。そんなリーダーの資質について考えましょう。

皆さんはどんな人がリーダーに向いていると思われますか?例えば、決断力のある人とか、部下をきっちり指導出来る人とか、その人自体が成果を出している人だとか、様々な意見が返って来るでしょう。しかし、マネジメントの父と言われたピーター・ドラッカーはこう言いました。「リーダーに必要な資質は真摯さだけ」だと。

真摯というのは、正直である事とか、高いモラルを持って行動している事という意味です。真摯さだけでいいんです。しかし、そう言われると不思議ですよね。例えばこんな疑問がわきませんか?

「真摯なだけでは部下を管理出来ないじゃないか」とか、「具体的な指示が出来なければ、いくら真摯でもダメなんじゃないか」とか。真摯であるだけという事には多少なりとも違和感を覚えるかも知れませ。

しかし、部下の管理は学べば出来る様になります。指示も同じく場数によって馴れてきたり、学んでいく事で出来る様になります。しかし、真摯であるという事だけは人柄を変える必要があるので、単純に仕事術でどうこうなる問題ではありません。

真摯さのないリーダー

では、具体的に真摯なリーダーとそうでないリーダーを比べてみましょう。

リーダー「では営業会議を始める。今回お客様からクレームが来たのは営業A君の対応が顧客を怒らせたからだ。不良品と分かっていながら使えそうだから納品してしまった」

A「申し訳ございません」

B「A君、どうして不良品と分かってて納める様な事をしたの?そりゃお客様が怒るのは最初から目に見えてるじゃないか」

A「実は、検査上は不良だけれども、使用環境に問題が無い場合はお客様に相談して、お客様の許可を頂いた上で納品していた事があるんです。今回も同じケースだったのですが、たまたまお客様が不在だったんです」

B「それでお客様に確認を取らずに納品した訳?」

A「結果的な事だけ言うとその通りなんですが、不良になった物が前回と同じもので、前回と同程度の誤差だったんです。ただ、お客様に確認が出来なかったので、納期が間に合わなくなる恐れがありましたから、リーダーに相談した所、前回と同様なら納めて良いっていう許可を頂いたんです」

B「そうなの?リーダーが許可されたんですね?」

リーダー「い、いや、とにかく担当営業が担当顧客からクレームを入れられた事に代わりは無い!それに私は許可をしたのでは無く、そうしても大丈夫じゃ無いか?と聞いただけだ!責任はA君にあるぞ!」

A「申し訳ございません」

B「(理不尽だなぁ)」

この様なリーダーは真摯さとは対極にあります。同じケースで真摯なリーダーはどう対応するのでしょうか?

リーダー「今から営業会議を始める。その前に、今回A君の顧客からクレームが上がってきた。不良品を顧客に許可無く納めてしまったんだ」

A「皆さん、すいません。重点顧客なので、チームの売り上げに影響するかも分かりません」

B「何でそんな事になったの?」

A「実は・・・(上記の事情を説明)」

B「そうだったのか」

リーダー「皆、実はこれはA君の責任では無いんだ。A君はちゃんと僕の所に相談に来ていて、僕が判断して許可を出したんだ。A君はやるべき事はやっているので、僕の責任だよ。今日これを皆に伝えたのは、こういう事例を皆にも知っていて貰って、今後の参考にしてほしいからだ」

この様に、責任と権限の所在に対してバランス感覚があり、なおかつ自分の非をシッカリ認めて、Aさんにも配慮のある発言が出来るとても真摯さを持ったリーダーです。

こんな風に、自分目線という事では無く、真摯であるがゆえに部下の目線で物事を見られるリーダー、誤魔化さないリーダーが、リーダーとしての資質を持っていると言えます。こういう人だからこそ、人が付いて来ますし、その付いてくる人を能力に合わせてコーディネート出来るのです。

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