DIY男子必見!ペットボトルで作る自作のLEDランプシェードの作り方
LED電球は省電力はもちろんですが、“発熱が少ない”という特長を持っています。通常の電球を使用した照明器具では熱対策として耐熱素材を使用しなければならないのですが、LED電球ではそれほど熱に対して敏感になる必要がないということは自作ランプを作る上でこの上ないメリットといえるでしょう。最近では100円ショップでもLED電球が購入できるということから、LED電球を使用した照明も非常に気軽に作る事ができます。
それでは上の写真のような100円LED電球とペットボトルという身近なもので作るLEDランプシェードの作成方法をご紹介しましょう。
難易度:簡単な電気工作のできる中級者向け
電気工作を行うということから“感電”や“発火”の恐れもあることから簡単な電気工作のスキルがある方向けです。
今回使用する材料と道具
・LED電球(金口E12用)
※E12のLED電球は100円ショップで購入する事ができます。
・電球ソケット(金口E12)
※電球ソケットはコードつきタイプを用意しましょう。電球ソケットはホームセンターで購入することができます。
・中間スイッチ
※中間スイッチの種類はなんでも構いません。用意したスイッチの種類によっては作業手順が異なる場合があります。
・コード付きコンセント(100円ショップ延長ケーブル)
※今回は100円ショップで購入できる延長ケーブルを用意しました。
・500mlペットボトル
※ランプシェードに使う500mlのペットボトルです。今回は炭酸飲料で使用される丸いものを用意しました。
・圧着端子
※結線作業をおこなう圧着端子です。スイッチのサイズに合わせたものを用意しましょう。
・圧着工具
※圧着を行うための工具です。
・紙やすり
※ペットボトルを加工する為に紙やすりを使用します。
LED電球の確認
念のためLED電球が家庭用電源に対応しているのかチェックします。AC(交流電源)の100v用と記載されている事から家庭用電源で使用できます。消費電力0.5wというのは通常の金口がE12サイズの電球が5w~20wの消費電力であることを考えると、10分の1以上の省電力ということが分かります。
配線の組み立て~ソケットとスイッチの接続~
最初にスイッチとソケットの接続を行います。
今回使用したスイッチは2本のネジで閉められています。
ドライバーを用意しネジ2本を取り外します。
スイッチの中には4本のネジがあり、上下の線にそれぞれの配線をつなげることで、電源の入り切りを行うことができます。
ソケット側の線の加工を行います。配線の取り付け方向は上下どちらでも構いません。
ソケットの配線を2本に裂き、配線の被覆を剥く準備をします。
被覆剥き専用工具やニッパーなどを使用して銅線を傷つけないように被覆を向きます。被覆剥き専用工具では線のサイズに合わせて使用する穴の大きさを選びましょう。ニッパーを使用する場合には銅線を傷つけないように軽く握り銅線を引っ張るように被覆を剥きます。
被覆を剥き銅線を露出させたら、軽く銅線をひねり銅線をまとめておきましょう。
続いて圧着端子の取り付けを行います。管の中に銅線を挿入し、管の長さよりも多少銅線が長い程度に調整しましょう。
圧着器具を使用して圧着端子を圧着します。※スイッチにコードを接続する上で圧着は必ずしも必要ということではないのですが、圧着を使用することで配線を確実に留めることができます。
もう片方も圧着で留めます。使用中に圧着端子が抜けてしまわないように確実に圧着を行い、圧着後には端子を引っ張り圧着の具合を確かめましょう。
電球ソケットに圧着端子をつけたのが上の図です。
スイッチのネジをネジを緩め圧着端子をネジの隙間に挿し込みます。圧着端子のサイズによってはスイッチ内部に入らない場合がありますので、圧着端子のサイズは適切なものを選びましょう。
圧着端子のネジをドライバーで締め、端子を固定します。端子が接触しないように注意しながらネジを締めましょう。
配線の組み立て~コンセントとスイッチの接続~
続いてコンセントとスイッチの接続です。今回、用意したコンセントは100円ショップで購入した延長コードを加工して使用します。
延長ケーブルの挿し込み部分は必要ないことからカットします。
コンセントケーブルをカットするにはニッパーやケーブルカッターを使用します。これといって注意するポイントも無い事から、大胆に切ってみましょう。
コンセントケーブルは必要な長さのものを使用するのがポイントです。
コンセントケーブルを2本に裂きます。
電球ソケットと同様の手順で1cm程被覆部分を剥きます。
コンセントケーブルにも圧着端子を取り付けます。
スイッチにコンセントケーブルを取り付けます。電球ソケットの時と同様に端子同士が接触しないように注意しながら、ネジを締めましょう。
最後にスイッチの蓋を閉めれば、ランプ部分の加工作業は完了です。
コンセントに繋ぎ点灯のチェックを行います。※ショートなどの可能性もあることから、点灯チェックにはブレーカー付きのコンセントなどを利用することで安全になります。
中間スイッチをオンにして問題が無ければLEDに明かりが灯ります。点灯の具合に問題が無ければ配線部分の作業は完了です。
ペットボトルランプシェードの作成
ペットボトルのランプシェード部分を作成します。ペットボトルの形は何でも構いません。炭酸飲料の“丸いペットボトルでは丸いランプシェード”に、お茶などの“角のあるペットボトルでは角のあるランプシェード”を作ることができます。ペットボトルを変えるだけでランプシェードも変更可能ということから形の違う複数のランプシェードを作るもの良いでしょう。
最初に蓋と蓋の下にあるリングを取り外します。リングが取り外せない場合には、リングは使用しないことから、リングを切ってしまっても構いません。
蓋にLED電球の通る穴を開けます。電球の通るようなドリルは一般的ではないことから、最初に手ごろなサイズのドリルを使用して下穴を開けます。
ドリルで開けた下穴をラジオペンチやハサミなどを利用して広げます。穴が大きくなってしまわないようにLED電球を通しながら穴の大きさを調整しましょう。
LED電球の通る穴を開けたのが上の写真です。
使用するLEDソケットによって穴のサイズを変えなければならない場合もあります。準備したソケットに合わせて微調整を行うのがポイントです。
上の写真を見れば分かるのですが、用意したLED電球とソケットの間にはある程度の間があります。この隙間が無い又は狭いという場合にはやや大きめの穴を空けることで対応しましょう。
ペットボトルの蓋をつけた状態でLED電球が点灯するのかを確認します。この時に点灯しないという場合には、LED電球とソケットの間にペットボトルの蓋があるために接触していない可能性があります。その場合には“穴を広げる”“ソケットを加工する”などの対処が必要です。
念のためペットボトルを取り付けた状態での点灯確認です。蓋だけの状態で点灯すれば、大概は問題なく点灯する筈です。
ここまで来ればペットボトルLEDランプ作りも大詰めです。ペットボトルをランプシェードの形に加工します。
ペットボトルの底を切り取る為にドリルで穴を開けます。これは、ペットボトルを切るのは難しいということから、ドリルでハサミを入れるための下穴となります。
ドリルの穴にハサミを通しペットボトルの底を切り取ります。
ペットボトルの底だけを切り取ったのが上の写真です。この形から半分を折込んでランプシェードを作成する事から、限り長めにカットするようにしましょう。
ランプシェードとして使うにはペットボトルは透明度が高すぎることから紙ヤスリを使用して表面を削ります。※表面を削る理由は間接的な暖かい照明にすることに加えて、完成後の着色などを簡単にするという目的があります。
紙やすりでペットボトルの表面を削ります。一方の方向だけを削るのではなく縦や横といった様々な方向からヤスリをかけることで綺麗に削ることができます。
ペットボトルから向こう側が見えなくなるまでヤスリで削りましょう。
ヤスリで削る作業の次は、ペットボトルを二つに強く折ります。
二つに折った後にもう一度反対側も2つに折る事で、上の写真のように四角い形に変形させます。
折目に添ってハサミで切り込みをいれます。折込によって4箇所のせんができているので、4箇所ともに切り込みを入れます。
すべての場所に切込みを入れたのが上の写真です。赤い矢印の場所の全てに切り込みを入れています。
一度、切り込みを広げたのが上の写真です。この4枚の羽のような部分をペットボトルの内側に折込みます。※このような加工を行う理由は、LEDの光を拡散させるために行います。この加工によって、中心から入った光が折込んだ羽に反射しランプシェード全体が光ります。
折り紙のように、羽を1枚づつペットボトルの中心へ折込みます。
上の写真のように中心に集まるように折込むのがポイントです。
全ての羽を内側に折込んだのが、上の写真です。光が直接下に漏らさず、中心の羽に当たる事でランプシェードを光らせる加工です。
ペットボトルランプシェードの加工はこれで完了です。堤燈のように見える小さめのランプシェードの完成です。
ペットボトルの蓋のついたランプ部分にペットボトルランプシェードを取り付けます。使用した電球ソケットによっては折込み部分が邪魔をしてLED電球が入らない場合がありますが、その場合には一度折込み部分を元に戻して折込み部分の長さを調整しましょう。
ペットボトルを取り付け点灯チェックです。ペットボトル加工前に点灯チェックをした時に点灯していれば、問題なく点灯する筈です。100円LEDのランプシェードですが、インテリアランプとしては十分な明るさがあります。
自分流アレンジ~油性ペンでステンドグラス風ランプシェード~
暗い場所で撮影したのが上の写真です。インテリアランプとしては十分に明るいランプです。常夜灯などとして利用するには非常に良い明るさを持っています。100円LED電球といっても常夜灯やムードランプとしては十分な明るさを持っていることから、是非100円LEDランプ作りを試してみましょう!!