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キッチンでワイングラスを収納出来る!グラススタンドの作り方【その1】


食器のなかでも収納場所に困るもの代表がワイングラスやカクテルグラスなどの特徴的な形を持つグラスです。そこで、厄介者のグラスを収納するグラススタンドの作成方法を紹介します。

今回はMDF板を使用したアンティーク風グラススタンドの作成方法を紹介します。

【今回使用する材料と道具】

・MDF板
●200mm×200mm…1枚
●200mm×100mm…4枚
※加工しやすく強度の高い板です。木材チップを加工した繊維板で木材に似た質感の材料です。

・三角棒
●800mm以上

※MDF板を箱組みする際に使用します。

・木工用ボンド
※組立に木工用ボンドを使用します。

・DIY用具一式
※今回の作業では、ノコギリさえ準備すれば作業を行えます。

【難易度:★☆☆☆☆】

※ノコギリで材料を切る、ボンドで材料を貼り付けるという非常に簡単な作業だけで作成することができます。

【MDF板のカッティング】

今回用意したMDF板200mm×100mmを12cmだけ切断します。これは200mm×200mmのサイズで箱組みする際の、板の厚さ分を調整するためです。12mmという数字はMDF板の板の厚さ(6mm)の2枚分に当たるサイズです。

上の写真は200mm×100mmの板2枚に12mmのマーキングをしたものです。MDF板で加工を行うのは上の写真の2枚だけです。

マーキングの線に沿ってノコギリで切断します。
※MDF板は非常に切りやすい材料なので、直線に切ることを優先するのが上手な切断のポイントです。

マーキングに沿って切ったのが上の写真です。MDF板のカッティング作業は以上作業で終了です。
※MDF板は様々なサイズにカッティングされて販売されています。必要なサイズのものを手に入れば作業を大幅に削減することができます。

【箱の仮組み】

上の写真は展開図のように並べたMDF板の写真です。右側と左側がカッティングしたMDF板で、上下の板がカッティングしていない板です。。この板を組み合わせることでグラススタンドの“箱になります。”

カッティングした板がサイズ通りなのかを確かめる為にも“仮組み”を行います。仮組みには“マスキングテープ”を使用します。
※マスキングテープ以外にも、粘着性のテープであれば何を使用しても構いません。

サイズ通りの切断であれば上の写真のように問題なく組むことが出来るはずです。

上の写真のようにテープで四隅を留めただけですが、基本的に仕上がりはこの状態で決まります。サイズやバランスに違和感があるばあいには、この時点で修正しておきましょう。

一応、この時点で収納するグラスが収まるのか確認をします。今回収納するグラスは右手から“ミニワイングラス”“ショットグラス”“カクテルグラス”の3つです。
※収納方法は逆さまに吊るす方法で作成します。

【グラススタンドの組立】

グラススタンドの箱部分はMDFだけではなく“三角棒”を利用して接着します。これは、MDFだけでは接着面積が狭く強度的に問題があるためです。
※接着する面積の幅が1cm以上の三角棒であればどのようなものでも構いません。

三角棒は上の写真のように隅に接着させます。長さは板の幅と同様に100mmで切断します。

三角棒を100mmの長さで測りマーキングします。三角棒は四隅に使用することから、マーキングも4本分です。

100mmでマーキングしたサイズで三角棒を切断したのが上の写真です。
※三角棒は切断の際に折れ易い材料なので慎重に切断するのがポイントです。

上の写真のように三角棒を四隅に配置する事で箱全体の強度を上げます。

箱の仮組みを解き、材料の組立をします。

先ず、切断したMDF板(200mm×88mm)と三角棒を接着します。

三角棒に適量の木工用ボンドを塗布します。
※ボンドは多めに使用するのがポイントです。

切断したMDF板に対して、上の写真のように端と端を合わせて接着するのがポイントです。

MDF板(200mm×88mm)2枚にそれぞれ三角棒を接着したのが上の写真です。このパーツが箱の左右のフレームになります。

ある程度木工用ボンドが乾燥したら続いてフレームの上下の組立を行います。接着した三角棒の上部にボンドを付けます。

ボンドを付けたMDF板の上部に加工していないMDF板(200mm×100mm)を接着します。
※加工したMDF板に加工をしていないMDF板を乗せるように配置する事で200mm×200mmの正方形のフレームが完成します。

引き続き、下部のMDF板を接着します。この接着作業でグラススタンドの形が決定するので、正方形になるように慎重に調整するようにしましょう。

MDF板(200mm×200mm)の板を上に置いて形の調整を行いましょう。形の調整が終わったら、木工用ボンドが乾くまで放置します。

ボンドが完全に乾いたら接着部分の面取りなどの加工を行います。面取りは三角棒を中心に丁寧に行いましょう。

面取り作業が終わったら、片面に木工用ボンドボンドを塗布します。
※接着の際にはみ出す程度の量を塗布することで接着の強度が上がります。

木工用ボンドを塗り伸ばしたのが上の写真です。
※木工用ボンドの接着強度を上げるには“多めにボンドを使用する”ことと“ボンド塗り伸ばす”というのがポイントです。

上の写真のようにはみ出してしまったボンドは拭き取るようにしましょう。

錘を乗せ木工用ボンドの乾燥を待ちます。ボンドの乾燥まで半日~1日程度待てばグラススタンドの組立作業は終了です。

【中板の取り付け】

グラススタンドのフレームは完成したのですが、これではまだ“箱”が完成しただけです。続いての作業はグラススタンドの飾り棚の取り付けをします。

今回は、グラスを吊るタイプのグラススタンドを作成します。

MDF板を使用して、グラスを引っ掛けるための切り込みの付いた中板を作成します。
※切り込みのサイズや間隔は格納するグラスに合わせて調整しましょう。

中板のサイズは88mm×60mmで切断します。

上の写真が作成した中板です。使用するのは、左下のマーキングのされているMDF板です。

マーキングに沿って、ノコギリを使って切込みを入れます。
※MDF板は割れには強いのですが、細くなった部分は弱くなっているので力の加減に注意しましょう。

切り込みを入れた中板です。中板の切り込みの加工には彫刻刀などを使い削り取ります。
※MDF板は繊維板なのでカッターや彫刻刀などでも簡単に加工することができます。

彫刻刀を使って切り込み部分を削り取ったのが上の写真です。ここにグラスを挟んでグラスを収納します。

一度グラスを挟みサイズなどの調整します。グラスの安定が悪いので切り込み部分の根元の拡張を行います。

サイズを測り、切り込み根元部分のサイズの拡張をします。上の写真のように、グラスに合わせて拡張するサイズをマーキングしておきましょう。

マーキングに合わせてアートナイフなどを利用して切り込み部分を拡張します。MDF板は小さな力でも削ることが可能です。
※折れる危険性のあるカッターでの作業は避けましょう。

何度か現物合わせを行い、ちょうど良い大きさまで穴を拡張しましょう。

穴の拡張作業を行うことで、グラスの落下防止にもなります。

中板をグラススタンド本体の中に挿し込み、接着する位置を決定します。

位置を決めたら、角棒を使用して中板の接着を行います。

中板の長さに合わせて角棒に印をつけます。

角棒をノコギリで切り取ります。
※細い角棒は強い力を加えると割れてしまうので小さな力で切るようにするのがポイントです。

角棒は左右の2本使用します。

角帽の片側の面取りを行います。

角帽は目立つ位置に使うので、今回は曲面仕上げを行いました。

角帽を中板に木工用ボンドで接着します。

両側に手早くボンドを塗布し次の作業に移ります。

ボンドが固まらないように作業を進めます。中板の両端にボンドを付け、グラススタンドの中に接着します。

中板の位置はグラスが収納できる幅であれば好みで構いません。位置を決定したら、木工用ボンドが硬化するまで作業を中断します。

ボンドの乾燥が終われば、ワイングラス、カクテルグラスの吊り部分の中板は完成です。

【ショットグラス用の棚の作成】

引き続きショットグラス用の棚を作成します。ショットグラスは左側に棚を作り格納するようにします。

棚は三角棒とMDF板をつかって作成します。グラスの大きさに合わせて棚のサイズを決定します。

今回はMDF板60mm×30mm、三角棒60mmという材料で棚を作成します。

作成した多なのパーツを木工用ボンドで接着します。

引き続き側面にも木工用ボンドを塗布します。

ショットグラスを置く位置に棚を設置し乾燥を待てばグラススタンドの作成は終了です。

グラススタンドの基本的な機能としては、これで完成ですが(2)で装飾や埃対策などの装飾を行います。

【まとめ】

グラススタンドとしての機能は異常で完成です。このままでも十分使用できるのですが、少々無骨ということから(2)では装飾を行います。

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