押入れの収納を取り出しやすくする便利なキャスター台をDIY!
日常生活を行う上で、頻繁に移動する家具の多くには“キャスター”が付いています。しかし、キャスターは非常に便利なのですが、キャスターの付いていないものにキャスターを取り付けるのは非常に困難です。
そこで、キャスター付きの台を作成すればどんなものでも乗せるだけで簡単キャスターで移動させることができます。
【今回使用する材料と道具】
・角材①(4cm×4cm)
※キャスター台の外枠に使用する角材です。キャスター台を使うものの加重に耐えるれる太さの角材を用意しましょう。
・角材②(2cm×2cm)
※キャスター代の内枠に使用する角材です。角材①の半分の太さのものを用意しましょう。
・木ダボ
※木ダボは木材の固定に使用します。
・ドリル
※木ダボを挿入する穴を開けるために使用します。
・木工用ボンド
※木ダボと木材の接着に使用します。
・ノコギリ
※材料をカットできるノコギリであればどのようなものでも構いません。
【難易度:簡単なDIY作業で作成可能】
ドリルの扱いや木材のカットなど基本的なDIY作業ができれば、誰にでも簡単に行える作業が中心です。
【木材のカット】
重要な木材のカットですが、これはキャスター台に乗せたいものよりも多少大きなサイズで仕上がるように木材をカットします。今回は50cm×30cmのキャスター台を作ることから、角材①を“50cm×2本”“26cm×2本”のサイズでカットしました。
カットした角材①をテーブルに並べ仮組みしたのが上の写真です。
今回は天板を乗せないタイプのキャスター台であることから、平らな面を持つものに使用することができます。
【外枠の組み立て】
外枠に使用する角材①(50cmに切断したもの)にダボを挿入する穴をドリルで開けます。木の中心にマークを付け、ズレないように垂直に穴を開けましょう。
穴を開けたら木工用ボンドを穴に注入し、木ダボを差し込みます。
続いて、角材①(30cmに切断したもの)の側面にダボ穴を開けます。
※側面への穴あけは作業台や万力などを使用して、地面と垂直に開けるのがポイントです。
側面のダボ穴にもボンドを注入し木ダボを固定します。
この要領で四隅の木材を組み合わせ長方形の枠を作ります。全てを組み合わせれば、外枠は完成です。
【内枠を固定する】
ここまで作業をしている方は気が付いていると思いますが、外枠だけでは枠の固定は甘く丈夫ではありません。そこで、格子と同じように内枠を利用し強度を高めます。格子の内枠は外枠を作る前に挟み込むのですが、今回は赤い矢印の部分に合わさるように外枠をカットして内枠を固定します。
外枠の中心に外枠が入るように目印を付けます。
目印を付けた場所に合わせてノコギリで切ります。
反対側もノコギリで切ったのが上の写真です。
※木材は横方向に弱いことから、ノコギリに無駄な力を加えずゆっくりと切るのがポイントです。
切り取った場所にマイナスダライバーなどを挿し込み力を加え、木材を欠きます。
木材の種類にもよりますが、上の写真のように簡単に欠くことができます。反対側も同様の作業を行います。
上の写真は内枠を合わせた写真です。
※サイズが小さく入り難い場合にはヤスリなどで削りサイズをあわせましょう。
ドリルを使いダボを挿入する穴を開けます。今回はダボの長さが2cm(角材の厚さと同じ長さ)ということもあり、反対側までドリルを通しました。
開けたダボ穴にボンドを入れ、木ダボを挿入します。ハンマーなどで軽く叩きながら、しっかりと木ダボを入れましょう。
横の内枠を固定した後は、縦の内枠を固定します。赤い矢印の場所に固定します。
横の内枠を取り付けたときと同様に中心に印を付け、ノコギリで印の位置まで切れ目を入れ、内枠を固定する場所を欠きます。
木を組み合わせ木ダボを入れる穴を開け、木ダボで固定すればキャスター台の枠は完成です。
キャスター台ということもあり、重要なのは上下の強度なのですが、左右に対しても非常に強いキャスター台が完成しました。多少乱暴に扱っても壊れないほど強度があるので安心して使用できます。
【キャスターの取り付け】
さて最後に完成した枠にキャスターを付ければキャスター台は完成です。最後に注意する点はキャスターには“耐加重”というものがあるという点です。耐加重はつまり「この重さまでなら耐えられる」という表示であり今回は“耐加重10㎏”のキャスターを用意しました。
キャスターの固定は4つのビスで行います。確りと固定できるように強い力で締めるのがポイントです。
全てのキャスターを取り付けたら、キャスター台の完成です。
早速、キャスター台の床デビューです。非常に良く滑ります!!移動の多い洗濯カゴやなどに利用すれば作業効率も上がるような予感がしますね。
【まとめ】
キャスター台は簡単に作る事ができる非常に便利なものです。非常に便利なキャスター台ですが、使用する際には耐加重以上で使用しないという点には注意が必要です。
また、今回は使用しませんでしたが、キャスターには“ストッパー”という使用しないときにキャスターを固定しておくものもあります。必要に応じてストッパー付きキャスターを使用する事でキャスターの利便性はさらに向上します。