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醤油ラーメン?豚骨ラーメン?呼び名の誤解を紐解きます

ラーメンのメニューは、醤油ラーメンや豚骨ラーメンと書かれていますが、本来はこの2つを別ジャンルと扱う事はおかしいのです。そんなラーメンの呼び名の誤解を紐解きます。

誰かと食事に行く時にラーメンを食べに行く事になりました。そんな時「醤油ラーメンが食べたいな」「いやいや豚骨ラーメンがいいよ」という様な会話があったり、お店のメニュー表示に「醤油ラーメン」や「豚骨ラーメン」と書かれている事があります。

しかし、場合によっては醤油ラーメンでありながら豚骨ラーメンである場合もありますし、豚骨ラーメンでありながら塩ラーメンの場合もあるんです。本来、醤油ラーメンという事と、豚骨ラーメン、味噌ラーメン、塩ラーメンという事を、同じ土俵で見てしまう事自体がおかしな事なんです。

ラーメンは、スープとタレ、麺と具材で構成されています。例えば昔ながらのオーソドックスな醤油ラーメンを見てみると、先ずはスープを取ります。スープは鶏ガラを沸騰させない程度のお湯で煮て、他に野菜などを入れて作ります。

鶏ガラは2時間程度で良い出汁が出るのですが、お店によって更に何時間も煮込む場合があります。何時間も煮込んだ頃には野菜からも良い出汁が出て、極上の鶏ガラ野菜のスープが出来上がります。つまり、スープ自体は鶏がらスープなんです。

ラーメン屋さんでラーメン鉢にスープを入れる時の事を思い出してみて下さい。スープを入れる前に、何か黒っぽいものが鉢の中に入っていませんか?これがタレなんです。タレは、チャーシューの煮汁を入れたり、煮干しと醤油を使って作るタレなど、様々なタレがあり、このタレが一番のお店の秘伝になっている場合が多いのです。

鉢の中にタレを入れて、その上にスープを入れて混ぜる。このタレが醤油ベースだから醤油ラーメンなのです。ですので、このタレが醤油ベースで、スープが豚骨を使っていても、本来は醤油ラーメンという事なんです。そう考えると、タレには醤油とか、塩とか、ミソがあります。醤油ラーメンと、塩ラーメン、味噌ラーメンが同じカテゴリの中で区分されるのは正解です。

スープに使われる鶏ガラスープ、豚骨スープ、魚介スープが同じカテゴリで区分されるのも正解です。しかし、醤油ラーメンと、鶏ガララーメンというのは、比較する場所が違うので、鶏ガラの醤油の時もあれば、豚骨の醤油の時もありますし、魚介の醤油の時もあるわけです。

こんな風に、ラーメンはタレとスープを分けて作っているという事を頭に置いて、醤油ラーメンと豚骨ラーメンが別の種類では無いという事を知っておいて下さい。

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