そのルーツは”ツケ”にある。今では持ってて当たり前なクレジットカードの歴史
カードは、各種クレジットカードに、健康保険にお医者さんのカード、お店のカードにビデオレンタル、量販店のポイントカード、ドラッグストアに、SUICAに定期に・・・・。こりゃパンパンだわ。もう財布も膨らんで、変形してマルマルとしてるのを、よく見かけますね。
いまでもテレビCMで散々出てくるクレジットカードの広告。あれやこれやで、よく見かけるのは、百貨店系や、ネット通販系などです。そのクレジットカードのルーツは、あの『ダイナース』です。ダイナーとは「DINER」つまり、ディナーですよ。
ある実業家が、レストランで食事後、キャッシュが足らなくて、帰省している妻に届けさせ、たいへんな時間の浪費をした。そんな苦労から、考えたのが「ツケ」のシステム。つまりカードで、支払いのツケをして、後日クレジット会社から、現金が届く、そんなシステムだ。
クレジット会社の儲けは手数料。たとえば、レストランやショッピングのクレジット払いでは、手数料を引いた金額がお店に入る。もちろん当初は、全店お断りで、それが一生懸命の営業で、100店からのスタートだったらしい。それが1950年です。
コンピュータのない時代の事務作業ですから、トラブル続きだったという。それでも法人契約が増えて、軌道に乗ったらしい。
さてもう一方の雄が、アメックスの『アメリカン・エキスプレス』だ。ダイナース以前に、トラベラーズチェックを発行していて、実は、クレジットカードに参加したのは、その10年近くも後の1958年になってから。しかし最近では、ネットを開くとアメックスの広告ばかりで、ちょっとなりふり構わず、そんな姿勢に変わった。
同じ時期に、バンク・オブ・アメリカからスタートして、1976年に現在の『VISA』になった。汎用性は、VISAかな?アメックスは欧州では、全く使えなかったね。その名の通りアメリカなどですね。手数料も高いらしい。
ダイナースは、なんだかエラソウな雰囲気ですが、クラブ組織な気がします。なんといっても「社台ダイナース」から、現在『社台サラブレッドクラブ』で、競走馬の募集があります。たとえば40口とかです。
その価格は、数百万から数千万までと、ちょっとお高い。でもサラブレッドを所有する、そんなところに喜びがあるんでしょう。だから日本ダイナース所属の競走馬が結構あるんです。調べると約20頭です。しかも騎手は、武幸四郎や武英智と超一流です。
キャッシュが足りなかった、そんな苦労から、今では、みんな数枚は持つようになったクレジットカード。こんなに普及するとは、この実業家もビックリだよね。