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地獄を信じますか?実は地獄はテーマパークになっているという説

世界中に宗教があって、概ね宗教の世界では、人は死んだら良い人は天国へ、悪い人は地獄へ行くとされています。現世で生きている人が社会に迷惑をかけないように宗教の規律が生まれた。という話もありますが、私も子供の頃から親に「悪い事をすると地獄へ落ちるよ」「ウソを言うと閻魔さまに舌を抜かれるよ」と言われて育ちました。

今どきの子供はわかりませんが、この頃は効果絶大!恐ろしい地獄に落ちないように、一生懸命親の言う事を聞いたものです。

今まで何人の人が地獄へ行っているか?

ここ一万年の間、地球の人口は数億人程度、1900年頃でも15億人程度、ところが20世紀には一気に60億人、最新の統計では72億人と、爆発的に増えてきました。

今生きている人は予備軍として、おおざっぱに計算すると、ここ一万年で3200億人程度の人が亡くなられています。一万年と切ったのは、埋葬のスタイルなどから宗教の概念はあったと推測されるからなんですが、仲間や家族に迷惑をかけたら死んでから罰を受ける。という地獄の概念はあったものと思います。

っで、まったくの独断ですが、ちょっとしたウソを言ったり、友人を裏切ったり、どこからが地獄への線引きになるのかという議論はめんどいので、半分とすれば約1600億人が地獄へ落ちたという事になります。

地獄はどんなところ?

仏教、キリスト教、イスラム教でも、地獄はあります。不信心や悪事を働いた者は死後、神からの罰を受ける。この考えは神を信じ、社会規範にそむくと死後ひどい目にあうぞ。という戒めで、社会秩序を守らせるために必要な概念だったんでしょうね。

宗教によって違いはありますが、大勢の霊魂や亡者が鬼などの看守に責められ、永遠といえる長期にわたって焼かれたり、暴力を受けたりするという場所です。中でも仏教の地獄はシステム的にも複雑でよく出来ていて、バラエティというか特筆すべきアイデアに富んだ責め場になっているようです。

今でも地獄は?・・・

仏教の地獄を参考に話をしますが、起こした罪によって引き潰されたり、溺れさせられたり、焼かれたり、しかも死なないんですね、終わったと思ってもまた繰り返される・・・怖いですねぇ~。

焦熱地獄とか針地獄とか、現代の感覚の人がここに行ったら・・・人権侵害である事は明らかです。人間世界では捕虜の虐待は重い罪となります。

地獄の革命

ここでマジに考えてみますと、地獄は人材の宝庫でもあるわけです。東郷平八郎でも、徳川家康でも、山本五十六など稀代の戦略家が何人も死んでいます。何人かは天国に行っても、地獄にいる人は必ずいます。そして、特に近代で平和を唱えた政治家や平和主義者、人道人権主義者も多くいるかもしれません。

確かに悪い事をしたかもしれない、でもそれが永遠の業火に焼かれるほど悪い事だったのだろうか?もう十分反省もしたし謝罪もした。これ以上苦しむのはイヤだ!理不尽だ!鬼に人権意識は無いのか!と思っている近代の亡者は、昔からいる虐待に甘んじている多くの亡者にアピールをする事になります。

人を乗せるのが本業だった広告代理店の企画屋やTVのディレクター、広告塔になれるタレントなど、人材はいくらでもいます。動揺し始めた亡者の群衆に、「間違っているのは君たちでなく、鬼なんだ」というプロパガンダを張って動揺させ、大学の心理学や国際平和、戦争史などの研究家も協力して理論武装させれば、短期間で地獄中で平和デモを起こす事が出来ます。

仏教の経典を見ても、めちゃ多い亡者の数に比べて、管理する鬼の数が少ないのがわかります。そして、有名な政治家が夢を語り、そのためには実行あるのみと軍人が指揮を取れば・・・地獄の歴史始まって以来、初の武力クーデターが起こせます。もちろん鬼は反撃、言う事を聞かない亡者の大規模殺害に乗り出しますが・・・。

亡者は死んでいる

元々地獄では永遠の苦しみを味わわせるため、死んでもすぐに復活するシステムになっているんですね。死なない!(イヤ亡者ですから元々死んではいるのですが・・・)とわかれば死が怖くないわけで、中には千年超えて地獄で苦労している人も多く、もう恐怖にも慣れて苦痛にも耐性が出来て、現代人では想像出来ないくらい不死身っぽいタフな人材もいると考えられます。

潰しても焼いても生き返って攻撃してくる亡者、初めは強固な鬼たちも千億を超える亡者のクーデターにはかないません。かくして、短期間でクーデターは成功、歴史上名をはせた名政治家の指導で平和な自治を獲得する事になります。

その後の地獄

でも天国とか極楽と一緒にしたら、宗教上の規範というか人類のためになりませんから、地獄では妖しい風俗やギャンブル、クラブなどが発展、天国のクリーンさとは一線を画したモノになって、今では血の池地獄とか針山地獄は観光名所、新人の亡者は虐待博物館で恐怖を味わう事になるのでしょうね。

戦後の教育を受けた人たちが、お歳になってバタバタ死んで向こうに行ったら必ずそうなります。私でもそうします。今、地獄はありますが、あなたのイメージの地獄は過去のモノになっているかもしれません。

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