使用厳禁!意外と知らない誤った日本語!
日本語は世界一難しい言語とされています。それはそうでしょう。日本人自身も正しく日本語を使えていない場合が多いのですから。ただ、私は言語というものは変化していくものととらえておりますので相手に伝われば正しいも間違っているもないと基本的には思います。しかしながらマナーとして正しく日本語を使わなければ失礼になってしまったり、印象を悪くしてしまったりすることも事実です。
普段、友人や家族などの近しい人と話すときは意思疎通ができればそれでいいでしょう。その代わりお客様や公共の場では正しい日本語を使えるようになっておくとよいでしょう。
例えば、「とんでもございません」という言葉よく使いませんでしょうか?これは間違った日本語です。そもそも「とんでもない」で一つの単語ですので「とんでもないです」「とんでもないことでございます」が正しい日本語でしょう。このように一つの単語であるはずなのに分解して使用してしまうことが多々あります。
言葉の使い方を間違えると大変なことになってしまうのが冠婚葬祭の場ですね。特にお葬式の故人と遺族に対しての言葉は選ばなければなりません。そこでよく使われる「ご冥福をお祈りいたします」という言葉なのですが間違った日本語というほどではありませんがあまり使用されない方がよいでしょう。
言葉の意味としては「死後の世界での幸せをお祈りする」という意味で間違いありません。そのため言葉としては失礼には当たりませんがこの「冥福」という言葉の「冥」という字が問題なのです。「冥」という字は暗いことや奥が深いことなどと後ろ向きな意味として使われる場合がありますので印象がよくないのです。遺族の方の宗教によっては絶対使ってはならない言葉である可能性もあります。そのため無難に「ご愁傷様でございます」がいいでしょう。
電話のお仕事をされている方はご存じかとは思いますが電話の最初に「もしもし」と使うのも間違いです。「もしもし」というのは無言電話や相手の反応がない場合に使われる言葉です。そのため最初の言葉としては不適切です。
また、現代において言葉の元々の意味や印象から変化してきた言葉も多いです。例えば「微妙」とい言葉。「微妙」はそもそも「言葉にできない何とも言えない良さ」を表す言葉です。褒め言葉のはずだったのですが今では否定的な言葉として使われるようになってしまいました。
「しおどき」に関してもそうですね。何か物事を行う際に一番よいタイミングであることをしおどきといいます。現代では引き際のタイミングのように使用されていることが多いです。
このように間違った日本語が普通に使われております。使うことは問題ありません。よくテレビでも「美しい日本語が失われている」なんて報道されコメンテーターが若者に対して苦言をいっております。確かに正しいとされている日本語が忘れられている気もしますがそれは仕方のないことです。言語は変化していくものなのですから。
ただし、今はまだ多くの方が正しい日本語を使うべきと考えている以上は知識として覚えている必要はあると思います。今一度自分の言葉を見直していざという時にしっかりと話をできるようにしておきましょう。
この文章の中にも明らかに使い方の間違っている日本語が複数個あります。しかし、皆様に意味は伝わっていることでしょう。言葉はそれでいいのではないかと私は思っております。