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褒め上手な人は人から好かれる、脳科学的な理由とは?

人を褒める事が上手な人は、人から好かれます。それは脳の構造によるものです。なぜ褒め上手が人から好かれるのか?その理由を解説します。

あなたは人を褒めていますか?「自分は結構思った事をハッキリ言う、裏表の無いタイプです」とか「言い難い事を言わなければ相手のためにならないから、結構指摘をしてしまうタイプです」とか。こういう人はいい人なのかも知れませんが、確実に人からは敬遠されるタイプです。

本当は思いやりを持っていて、相手のために考えているにも関わらず、そして相手から好かれるべき人であるにも関わらず、残念ながら相手にその思いは届かないのです。なぜなら、人は自分の事を褒めてくれる人が好きだからです。自分の事を批判や指摘をする人は、例え自分のためだったとは言え、敬遠してしまう生き物なんです。

「でも、理を持って、相手のためだからと指摘した時は、相手も有難うと言っているよ」というケースもあるかも知れません。しかし、相手は「自分のために指摘してくれて有難う」と言いながらも、本心は穏やかではありません。もっと言うと、本心は穏やかなつもりであったとしても、あなたに対する印象は間違い無く下がっているのです。

実はこれは、人間の脳の構造によるものです。人間の脳は大きく分けると三層構造になっています。ひとつは脳幹という、生きるためのところで、呼吸や体の状態をコントロールしています。次に大脳辺縁系という感情を司る部分です。ここで感情や意欲などをコントロールしています。そして最後が大脳新皮質という所で、合理性や言語を司っています。

この3つの構造で成り立っているのですが、この中の感情を司る大脳辺緑系には、アーモンド状の扁桃体という神経細胞の集まりがあります。実はここは、「心地よい」か「不快」のどちらかしか判断しないのです。

ですので、もしもあなたが相手に対して指摘をすると、例え相手が口では何と言おうが、言ってくれた人に感謝をしようと思っていようが、そんな事には全く関係無く扁桃核が「不快」になります。逆に相手を褒めると扁桃核が「心地よい」になりますので、指摘せずに褒めるか、褒めながら良い所を伸ばしてあげる様にサポートする事が、相手とあなたのためになるのです。

ですので、人を褒めるという事は相手の扁桃核を「心地よい」状態にする事ですから、何度も褒めてあげると何度も「心地よい」様になっていくのです。そうしているうちに、相手にとってあなたが「心地よい存在」に変わっていきます。

逆に指摘ばかりを繰り返していると、相手の扁桃核を「不快」な状態に繰り返ししているので、そのうち相手にとってのあなたが「不快な存在」になってしまうのです。ですので、褒め上手になって人から好かれる様にした方が良いのです。褒めて相手を喜ばせ、それでもどうしても指摘しないといけない場合は、指摘した以上に褒めてあげましょう。

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