ひとりの時間は値千金!沈思黙考「ひとり酒」のすすめ
ひとりの時間は作るもの
毎日毎日色々な人と会っている、という方は多いと思います。そういうお仕事でないにしても外に出れば確実に誰かに会うでしょうし、テレビを点ければ誰かが映っていますし、ネットを覗けばだれかの息遣いが聞こえてきます。
携帯電話やSNS、いずれにしても本当の意味でひとりになれる時間は意識しないと作ることは難しいのが今の世の中です。
だからこそ、自分以外誰もいない空間でひとりで沈思黙考することもときには必要です。そのお供として最適なのが……そう、お酒です。
ひとり酒のススメとは
ひとり酒とはあくまでその空間にあなた一人きりで、なるべく外部の情報を入れず、誰にも邪魔をされないでゆっくりとお酒をたしなむことを指します。ひとりで居酒屋やBARに飲みに行くのもひとり酒ではありますが、外部との接触があるためにこれには該当しません。
こういった時間は前述通り、自ら作ろうとしないとなかなか時間が取れるものではありません。だからこそ、やる価値があるのです。
人は本質的にはひとりぼっちです。誰かといて感動を共有したとしてもそれはあくまでシンパシーであり、あなたが相手になるわけでも相手があなたになるわけでもありません。
ひとり酒をすることで、人は本来孤独な生き物であり、自分自身以外に頼るべきものはない、ということを再認識することができます。
こう言うとなんだか厳しい教えのような気がしますが、そんなことは決してありません。寂しい思いを敢えてすることで明日が輝いて見えるるのですから。
何物にも縛られていない、という人は存在しません。時間の制約、お金の制約、体力の制約……誰かといることはそれすなわち枷のひとつです。
しかし、ひとりでいることによってその枷は限りなく減じます。そう、ひとり酒とはすなわち精神を解放することと同義なのです。
ひとり酒におすすめなお酒とは?
時間を確保さえすれば、寂しくも心休まるひとり酒タイムのはじまりです!と言いたいところですが、どんな酒をお供にするかでこの時間の過ごし方は大きく変わってきます。
基本的には自分の好きなお酒を飲めばいいのですが、ひとり酒の時間を楽しむためにはいくつかのコツがあります。
そもそも、ひとりで酒を飲んでじっくりと時が過ぎゆくのを感じるなんて行為自体はかなりキザな行動です。
だからこそ、ここでたしなむお酒はできるだけ自分が「恰好いい」と思えるものであるべきなのです。
もちろん、人によって「格好いい」は千差万別ではありますからこれと言った正解はありません。
しかし、できるだけ普段飲んでいないお酒を飲むということがある程度の指針にはなります。
わざわざ時間をとったひとり酒の時間に、いつもどこかで誰かと飲んでいるお酒を飲んでしまっては非日常もへったくれもありませんからね。
ゆったりとした気分を味わうなら是非ウイスキーを!
ですので、普段ビール党の方はこのときばかりはウイスキーなんていかがでしょうか。ビールと違ってグビグビ飲むものでも飲めるものでもありませんのでじっくりとひとり楽しむには最適なお酒と言えるでしょう。
ウイスキーにも色々な種類がありますが、ちょっとメランコリーな気分ならばアイレイ系のピート香のするボウモアやラフロイグがおすすめです。
海辺の潮の香りにも似たピートの香りはきっとあなたを非日常へといざなってくれること間違いなしです。
優雅な気分に浸りたいのならばあまりクセがなく、典雅な香りのマッカランやハイランドパークがおすすめです。
芳醇な深い香りはストレートがおすすめですが、せっかく自分だけの世界に「入る」のであれば大きめのロックグラスに大きい氷を入れてじっくりと楽しみたいところ。
ドライな雰囲気に浸りたいならジンで決まり!
ジンにはジュネバーベリーという特殊な香り付けがされており、この香りは鼻の奥がツンとするような不思議な刺激臭を漂わせています。
味わい的にはスッキリとしたアルコール感と程よい苦味が楽しめますので、ちょっとドライに自分自身を見つめるにはうってつけです。
日本で手に入るジンで有名な銘柄と言えばなんといってもタンカレーやビーフィーターの二種類でしょう。
タンカレーならば「NO.10」、ビーフィーターならば「クラウンジュエル」という通常のボトルより少々高価ながら圧倒的に美味しいものがあるのでそちらをおすすめします。
さて、ここでご紹介できたのはほんのわずかなお酒ですが、いずれにしても普段飲まないものをたしなむ新鮮さと、孤独を味わい明日へつなげる非日常を味わうということがひとり酒には肝要です。
是非自分だけのボトルを見つけ出して素敵な「ひとり酒時間」を過ごしてみてくださいね!