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期待しすぎは危険!?「脳内見積もり」を客観化させる方法とは

あれがこうなってこうなるから……よし!こうなるに違いない!

相手の行動、心理、それがあなたの想像通りに行くことは稀です。にもかかわらず、自分の中で勝手に「見積もり」を出して安心してしまったことってありませんか?これを本校では「脳内見積もり」と呼ぶことにしますが、このような考え方はあまりおすすめできるものではありません。

もちろん、そのようになる可能性もありますが、あくまでそれは期待値、最大値として認識すべきで、鵜呑みにしてしまうことはおすすめできません。そんな脳内見積もりについてと、それをしないために方法をご紹介していきたいと思います。

脳内見積もりをしてしまっている時点で……


本当に余裕のあるときは脳内で見積もりなどしないものです。つまり、脳内見積もりをしてしまった時点で、あなたの状態は少し切迫していると取ることもできます。溺れる者は藁をもつかむもの。見積もりを出すことで自分を安定させようとしている、という性質が脳内見積もりにはあるのです。

よく考えてみてください。そうなっている状態とのとき、あなたはゆとりがある状態だったでしょうか。逆に言えば、状況的に芳しくない状態で期待値で安心してしてしまっている状態はあまりに危険ではないでしょうか。それでは、脳内見積もりの具体的なデメリットをいくつか挙げてみましょう。

次の一手が滞る

まず、脳内見積もり通りの事が進むことはまずありません。このあたりはギャンブルにのめりこんだ状態の心理と似ていて、「こうなったらこれだけ取り戻せる!」といったなんら根拠のない期待に胸を膨らませている状態です。つまり、まだ実現していないにも関わらず、その状態を疑似体験して安心してしまっているんですね。

なので、望んでいなかった未来が現実となったときの失望感はとてつもないものです。その未来がくることを前提として行動しているため、本当ならばその損失を埋めるために次の策を講じなければならないのに、失望のあまり思考が鈍ってしまうのです。

脳内見積もりは習慣化する

脳内見積もりはいわば安定剤であり、麻薬のようなものです。このような思考パターンに慣れてしまうと、また同じようなことがあった場合、損失の痛みをすっかり忘れて「今度こそ大丈夫だ」なんて考え、二の轍を踏んでしまうこともしばしば。

脳内見積もりは習慣化し、そうなったが最後、どんな未来を想像したところでそれは全て負けの考えということになってしまいます。高校生ならばいざ知らず、大人の男がするにはちょっと情けない思考パターンと言えましょう。

無駄な期待をしないために

このように、脳内見積もりは決しておすすめできる考え方ではありません。もちろん、ある程度の予想をすることは言うまでもなく大切なことですし、先のことを全く考えずに動くべきではない、と言っているわけではありません。やってはいけないこと、それは過度の期待をしてしまうということなんです。

ですので、脳内見積もりをする場合は想像しうる、あなたがそうなって欲しい未来を100%とした場合、50~70%くらいにしておくことが重要です。それを基準として他にも0~50%の状況もきちんと想定しておくと、どんなことがあっても動じることがなく次の一手を打つことができます。

満足せずに次の二手、三手先を

とはいえ、脳内の見積もりを注視してしまっているということは、考えがそこで終わってしまっている状態でもあります。ですので、基本的にはその二手、三手先、「こうなったらこうなる」のではなく、「こうなったらこうなった先」をも考えることが重要になってきます。

乾坤一擲、なんて言葉もありますし、今を一生懸命生きることはもちろん大切なことです。映画やドラマを見ているとそういった部分ばかりがクローズアップされがちですし、それは賞賛されるべきもののように思われがちです。

ですが、映画なドラマの人物の物語はエンドロールが流れた時点で終わりです。サスペンスの主人公が敵と権謀術数を繰り広げていく中で「今日の晩御飯には賞味期限が切れそうな卵使わなきゃ」なんて考えていてはお話がダレるのでそうしていないだけです。

しかし、あなたの人生はずっと連続して続いていくものなのです。物語の主人公のように目先のことに視野狭窄していては足元をすくわれてしまうこともあるでしょう。

脳内見積もりをしてしまうこともあるでしょうが、その場合はその次の手すらも考え、また過度な期待をして足を止めないようにすることが肝要なのです。

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