男性が女性の作ったお弁当で、その女性の内面まで想像してしまう理由～前編～

デートの時に女性が彼のために作るお弁当が、実際彼女が作った物かどうか実はわからないんですよ。特に学生の場合は、母親に作ってもらったり、料理上手な姉妹や仲の良い女友達に作ってもらう事だってあります。

かく言う私も、実は学生の時初めて彼氏ができて３回目のデートの時に、彼のためにお弁当を持っていく約束をし、お弁当を持っていきました。デートにお弁当は流行っていたんですよね。

その当時私は食事付きの女子会館に住んでいましたので、もちろん料理なんてした事がありません。一応部屋に小さな簡易キッチンはあったのですが、お湯を沸かした事しか無かったのです。そんな私にお弁当のハードルは高すぎました。

その結果、料理上手な親友に指導してもらう事にしたのです。決して始めから作ってもらうはずでは無かったのです。そのために可愛いお弁当セットまでデパートで買いこんできたのですから。

ところが私の料理初チャレンジは、卵焼きから大失敗です。今のようにレンジでチンするお惣菜なんて無かったのですから全て手作りなのですが、卵もまともに割れない女子が料理できるわけがありません。

包丁持ったら指を切る、そんな感じですから料理を教えるレベルでは無く、デートの約束の時間も迫り、仕方なく見かねた友人が全部作ってくれたのです。友人の手にかかると、お弁当はあっという間に見事な物ができあがりました。

いなり・手巻き寿司に、唐揚げにポテトサラダに出汁巻き卵、牛肉の甘辛炒めをサラダとベーコンで巻いた物、スパゲッティ、タコさんウィンナー、プチトマトとブロッコリーを添えて見た目もきれいだったように思います。

当然ですが、このお弁当に彼は感激しベタ褒めされました。少し心が痛かったのですが、そのお弁当は本当に美味しくて、友人をお嫁さんにしたいと思ったくらいです。でも困った事に彼はちょくちょくお弁当を要求するようになりました。お昼はお弁当、夕方は彼がディナーをご馳走してくれました。