恋の先は結婚!が理想でも、恋と結婚では求めるものが違う?
恋人と結婚するのが現在の理想でも、人生長いのです。一生添い遂げるためには、一時が楽しい恋ではダメなのです。人生共に歩んでいける人でなければならないのです。
女性には、「愛しているけど、人生を共にする人ではない」と思ってしまう人もいるのです。女性は結婚で人生変わる場合が多いからです。20代で婚活する女性が多いのもこれが理由です。
同僚の失恋話
私がまだ若い頃の話です。同期のA君の失恋のお話を紹介します。A君は大学時代から、モデルさんのような凄い美人と付き合っていて、同期の飲み会の時、彼女との約束が重なってしまったという理由で1度だけその美人の彼女さんと一緒に居たくて連れて来たことがあるくらいです。
A君の彼女は驚くべき才女で、国家一種の試験に難なく合格し、卒業後は外務省に入職しました。その頃からでしょうか?デート中の彼女との会話が何となく盛り上がらなくなったのだそうです。
それでも現実を認めたくないA君は、給料の3ヶ月分以上かけて、彼女の大好きなティファニーのダイヤの婚約指輪を用意して、彼女の誕生日に思い切ってプロポーズしたのだそうです。
彼女の顔は急に曇って「あなたのことは好きだけど、あなたとの結婚生活は想像できない」と言われてしまったのです。彼女はさらに続け、「私は生活水準を下げられないの。ごめんなさい」とも言ったそうです。
彼女は両親や親戚の間で大切に可愛がられて育ったので、生涯自分の両親と親戚とも仲良くお付き合いしていきたかったのです。その為に結婚は、両家が同じような生活水準でないと上手くいかないと幼い頃から親から言われて育ったのだそうです。
彼の事は愛しているし大好きだけど、結婚は生活で「愛」だけで一生暮らせないことを彼女は確信していたのです。それでも彼を愛していた彼女は悩み、デートの時に見せた彼女の影は、彼と別れることができるか悩んでいた様子だったようです。
恋は彼と2人の世界ですが、結婚は2人の世界だけでなく、家庭でもあり両家の両親・親戚・友人とのお付き合いも必要となるのです。そこに生活水準の差が生じれば、集まる人の生活水準も違います。
だから、彼のご両親・親戚・友人達と仲良くお付き合いしていくには、生活水準を夫のご両親・親戚・友人レベルに下げないと上手くいきません。それが彼女にはできないというのです。
彼は確かに愛されていたのですが、結婚は生活ですから、彼女は彼を愛しているからこそ、正直に告白したのでしょう。彼女は「私はこれから結婚条件に合う人との出会いを優先します。だから別れて下さい」とはっきり言ったのです。こうして彼は失恋しました。
女性にとって結婚とは!?
女性は結婚すると一度はキャリアを捨てるかどうか悩まなくてはなりません。
多くの場合、出産を期に会社を辞めるか、続けるとしても育児のために残業の無い楽な部署に異動させてもらうか、或いは家政婦さんやベビーシッターを雇うか、親・親戚に面倒を見てもらうしかないのです。
そして、「○○ちゃんのママ」「○○さんの奥さん」と呼ばれ、家庭でも「ママ」「おふくろ」「お母さん」と呼ばれ自分の名前を忘れそうになってしまいます。
さらに夫の給料を中心に生活しなければならなくなります。夫や夫の両親と上手くやっていくには、実家の援助も受けにくくなります。夫の両親と上手くやっていくには、「郷に入れば郷に従え」の精神で夫の両親にある程度染まらなくてはなりません。
そのうち、実家の親戚に服装や所作の注意をされるようになります。「品が悪くなった」「お洋服、去年と同じじゃない?」「あっちに染まらないでね」etc・・・こうしてだんだんと実家とは疎遠になっていくのです。
また、学生時代に自分よりも地味でダサかった女性が、自分よりもはるかにお洒落で優雅な生活を送っていたりすると腹も立ちます。親友で生活水準の差が起こると余計に疎遠となってしまいます。
このように、女性にとって恋愛と結婚は違うのです。結婚と同時に女性は人生が変わるからです。女性の場合、夫の甲斐性で生活が変わります。だからこそ夫の甲斐性がまるで自分の価値のように思えて見栄を張る女性が多いのです。
自分の愛した人に甲斐性が無くても、自分に優しく心が満ち足りていたらそれでいいと、堂々としていられる人は少ないのです。
だからでしょうか!最近は、高い入会料を払って婚活関係の会社の会員となる20代女性も増加傾向が進んでいると聞きます。彼女達は「(結婚条件に合わない)無駄な出会いをしないために合理的な出会いを求めて」婚活会社の会員になるのだそうです。
でも、女性だって「恋の先に結婚」を望んでいるのです。だから同じ会社の彼とお付き合いしながらも、彼には内緒で条件(年収の良い専業主婦でも生活水準を落とさずに済む男性の条件)の良い男性達と合コンしたりするのです。