1の行動は100の知識に勝る!知識欲を満たすだけで行動できない人の問題点
自己啓発書、ビジネス書、各種特技や専門的な本。インターネットで調べてもすぐに得たい情報が手に入る世の中になり、たった1000円の投資をするだけで一生の気付きとなる大きな知恵を得ることも出来るようになりました。
昔はお金持ちや限られた人だけが知り、それを使っていたような貴重な知恵も手に入るようになり、各分野で一流の結果を出している人の知恵がすぐに手に入ります。ですが、そうした知恵を集めれば必ずしも自分もその人と同じような成功が手に入るかといえばそうではないようです。
知識のショッピング
服やアクセサリー、車や家など物を買うとその場で身につけたり使用することで今までの生活をガラっと変えることが出来ますが、知識はどうでしょうか?知識は本を読んだからその日に書いてある知識が全て自分に身に付き人生がガラっと変わるということはほとんどなく、それよりは深い気付きを得てだんだんと自分の考えが変わっていくという人が多いと思います。
特にビジネス書や何か実践することで力を発揮する分野のものはいくら沢山読んでもそれ以上の効果は発揮されないかもしれません。コンサルタントや教師など知識を教える人は伝えられる内容が増えると思いますが、それを実践に移すタイプの人は沢山知識を集めることがかえって行動出来ないことに繋がる可能性もあります。
たった1つのことをやるなら誰でも出来ますし、それ以外方法がないならひたすらそれを繰り返して改善することが出来ますが、10個も20個も良い知識を得るとどれを行動に移していいか分からなかったり、それらが補われるように繋がっている知識ならいいですが、バラバラなことならあまり効果がないかもしれません。
また、1つのことに集中出来ずに複数のことに意識がいってしまい、それで結果が出せないこともあるかもしれません。
本を読んでどうしたいのか?
もちろん本を読むこと自体が好きで、特にそれを活かそうというわけではなく読みたいという人は、自分のライフワークを見つけられる良いチャンスになると思います。逆に本は読みたくないのに成功するために読もうとしても、それは中々自分らしい人生を生きられないかもしれません。そう考えるとまず本を読んでどうしたいのか、どうなりたいのかを知っておくといいでしょう。
そして、本を読む時も「この本から自分は何を得たいのか?」ということを先に質問しておけば、その本から得られる知識の幅を広げることが出来ます。また、本から常に何かを学び取ろうという人はいつも肩に力が入っているなら力を抜くことも大切かもしれません。リラックスしても本を読みたいなら、その分野が自分のライフワークに繋がるかもしれません。
本から知識を得るだけではなくその本の全体像やストーリー、著者との会話などを楽しめるようになれば、それ自体が気持ちとして強く記憶に残るので、人生観を変えてくれる魅力を持っているのも本の良いところです。なので、映画や漫画を見て行動が変わる人もいるように、小説やドラマなどを見て参考になる人もいると思います。
また、本は自分にとって最良のメンターになる可能性も高く、それだけ何年も専門分野に携わっていた人の知恵が得られるので貴重な存在ではないでしょうか。
知識欲を満たして無価値感を満たす?
これだけ情報や知識が広まっている時代ですが、その中には自分だけしか知らないといえるような知恵もお金を払うことで手に入れることが出来ます。もちろんその知恵も手に入っただけでは行動しないと効果を発揮しないものもありますが、中にはそうした貴重な知識を手に入れることで「自分は凄い」とか「自分は価値がある」と思う人がいます。
それが本来の目的ならいいですが、中には成功に関して教えている人は成功の知識を持っている自分と持っていない相手を比較して、それを力にしている人もいるようです。
また、無価値感を感じないためにそうした優れた知恵を沢山学ぼうとするのも、無価値感が満たされたと感じた時に行動がストップするようだと、自分の気持ちに行動が振り回されているかもしれません。
自分は何が好きなのか?ということを追求せずにあまりやりたくない方法のお金や健康で成功する方法を学んでも、それを続けるのがきつくなって続けることが難しくなるかもしれません。
モチベーションが必要なく一人で夢中になれることは何でしょうか。それを見つけて、その分野に関して色々な知識を本から学び、成長していくことは長期的な成功に結び付くと思います。
こうした気持ちによる方向の確認は、普段から自分の気持ちが感じられるようになっていることが望ましいので、普段から泣かないようにしているとか自分の気持ちに制限がある人は、その制限を少し和らげるといいかもしれません。