好きなことと才能のあることのほんのちょっとの違いとは?
才能を発揮して生きる人生は、どんな人にとっても自分らしさを感じ充実した人生になると思いますが、それを発見して生きている人が少ないようです。
また、才能を発揮している好きなこと、自分らしいと感じることと得意なこととは微妙な違いがあり、その違いが分からず得意なことをしていても好きなこと、自分らしいと感じることは出来ないようです。
長年やれば得意なことになる
人は習慣によって知識やスキルが身についていくので、大抵のことは長年やるとやったことのない人より出来るようになります。ピアノが好きでもないけど親から小さい頃からやらされていた人は、年数がたてばたつほど上達するでしょう。それによって最初に感じていたストレスもなくなり、適応出来る範囲が広がるのでその分当たり前に出来る範囲が広くなります。
嫌な人間関係などがないと、得意なことでも周りから称賛されたり認められたり、貢献出来たりと嬉しいことも出てくると思います。ですが、そこにはそうしたモチベーションが必要で、心からやりたいと思っているかといえば疑問が湧いてきます。
人にはニーズがあり、そのニーズが満たされる活動をやればどんなことでも大抵はやっていて気持ち良いと思うものです。ですが、本当に好きなことはそんなモチベーションは必要とせず、気付いたらやっていたり最初から他の人より得意だったりします。
また、得意なことでも好きなことのようになることであたかも好きなことのように感じながらやることも出来ますが、やはりちょっと違うようです。もちろん得意なことをやるのも好きなことをやるのも良い悪いはなく、自分がどれを選んでどんな人生を生きたいかによって違いますが、本当に好きなことをやる人生は得意なことをやる人生と、意外と違うようです。
緊張感はあるか?
得意なことをしている人は、もし今得ているもの、たとえばそれをやることで称賛されたり愛されたりすることがなくなってもそれを続けているかを考えてみると、違う視点から見ることが出来るかもしれません。何らかのモチベーションが必要な活動は、そのモチベーションがなくなったらそれを続けるのが苦しくなります。
ですが、好きなことは自分が本来好きなことなのでモチベーションがないと出来ないということはなく、たとえば好きな人と会う日は「今日はモチベーションを上げて頑張るぞ!」とはならないと思います(笑)。それよりも好きだから会いたくてしょうがない、やりたいことも好きだからやりたくてしょうがないのではないでしょうか。
ただ、そこにもちょっとした違いがあり、自分が好きなことでやりたいことでもやろうとしない人がいるのは、それを始めると自分の好きな気持ちに気付いて止まらなくなる恐れや、それを周りと分かち合おうとしても受け入れられないんじゃないかという恐れから始められない人もいます。
また、感情を抑圧しすぎて自分の好きなことが分からない人もいて、好きなことと得意なことの2つのシンプルなことでも、自分の気持ちが混ざるとちょっと複雑になります。好きなことになくて得意なことにあるものの1つは緊張感で、好きなことも始めた時の緊張感はあっても、それを続けていると楽しくて夢中になれるようです。
ですが、得意なことはいつまでたってもどこかに緊張感のようなものがあり、それを拭いさるためにモチベーションをあげたり、それを無視してほんわかやろうとしたりします。それは得意かもしれませんが、本当に自分らしい活動、これが自分がやるために生まれてきたことだとは思えないようです。
これが自分の人生だと思えるかどうか?
なので、ビジネスや色々な分野でも得意なことを長年続けていれば、他の人よりスキルも経験も増えることになります。ここで見ておきたいポイントは、得意なことをしている人と好きなことをしている人が伝えている本やセミナーなどの内容は違うということです。
得意なことをしている人はモチベーションや熱い情熱、嫌いなことでもやり続ければ周りから認められるといったことを教えるかもしれませんが、好きなことをしている人は自分の気持ちのことについて教えるかもしれません。
それが同じビジネスについて教えていることでも、内容やその人の雰囲気、一緒にいる時に感じるエネルギーなどが違い、どちらから教わるかによって人生の方向性もガラっと変わってくるでしょう。
無理やり「これが自分のミッションだ」と思い込んでいる人はどこかで無理をして毎日モチベーションを上げたりしても、好きなことをしている人はそれを思い出すだけ、それをやっているだけで深い充実感や満足感、自分の人生を生きている感じがするようです。