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衝撃の事実!睡眠時間が短いと太りやすくなる

「最近ちょっとお腹も出てきた事だし、ダイエットでもするか・・・」。意を決してダイエットを始めてみたはいいが、なぜかあまり効果が出ない。食欲が抑えきれないから結局食べちゃう、なんてことはありませんか?

実は睡眠時間が少ないと、ダイエットに悪影響を及ぼすことがわかっています。それも自分ではコントロール不可能な次元で。睡眠時間が十分でないと体に様々な弊害があることは知られていますが、肥満にも大いに関係があるというのはあまり知られていないのでは?

食欲が抑えきれないその理由とは

睡眠時間が少ない人は、食欲を高めるホルモン「グレリン」が多く分泌され、逆に食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌量が少ない、という事がわかっています。

イギリスのスタンフォード大学で、30歳~60歳の1024人を対象にした調査によると、毎日8時間の睡眠をとっている人に比べ、5時間以下の睡眠しかとってない人は「グレリン」が14.9%増加し、「レプチン」が15.5%も減少したそうです。

睡眠時間と体重

アメリカコロンビア大学の、32歳~59歳の8000人を対象に調査によると、睡眠時間7時間~9時間の人に比べて、6時間で23%、5時間で50%、4時間では73%増しの人が肥満傾向であったそうです。

調査人数もかなり多いため、睡眠時間が短くなればなるほど肥満になる確率が高くなる、ということに信憑性が伺える調査ともいえるでしょう。

遺伝情報とBMI値の関係

アメリカワシントン大学では、一卵性・二卵性の双子、合計1088組を対象に遺伝的要因との因果関係を調査しています。

それによると、双子のうち睡眠時間が長い方のBMI値(肥満度指数)が低い事が判明。遺伝子が、睡眠時間が短いほど体重を増加させようとする傾向があることが解明されています。

幼少からの習慣も大切

日本では富山大学が、3歳児検診時点で”肥満ではない”と判定された5520人の、その後を追跡調査している報告があります。

3歳の時点で睡眠時間が10時間~11時間の子供は、その後約12%が肥満になったのに対し、睡眠時間が9時間台で15%、9時間未満だと20%が肥満になっているとのこと。

幼少時にたっぷり睡眠をとることは、後々肥満になるリスクを減らすことにつながる、という事がわかっています。大人の都合で夜遅い時間まで子供を寝かせていない方は、まずは親の生活習慣の改善が望まれるところですね。

睡眠は食事と同じくらい大事な健康維持法

今度こそダイエットがんばるぞ!と意気込んでいても、ホルモンの分泌や遺伝子からの情報、つまり潜在的な本能レベルの命令には勝てない、という訳です。

イメージとしては、「寝ているとカロリー消費が少ないから太る、起きている時間が長いほうがカロリーを使うからよいのではないか」と思われがちですが、単純にそうとばかりは言えないということです。

1日24時間のうちの8時間を睡眠に使う事は、一生健康体でいるための”時間の必要経費”と思うくらいがいいのかもしれませんよ。

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