相手の行動パターンで相手の考えを知る!メタプログラムとは?
思考や行動のパターンで相手を知る事が出来れば、相手とのコミュニケーションの良い材料となりますよね。そんなメタプログラムを紹介します。
メタプログラムってなに?
相手の考えている事や行動をいくつかのパターンに振り分けて考え、その人が一体どのパターンなのかを知ると、その人とのコミュニケーションにおいて良いヒントになりますよね。
例えば、つらく悲しい出来事があった時に「これには何か自分にとってプラスになる意味があるんだ」と前向きに考えられる人もいれば、「どうしてこんな目に合わないといけないんだろう」と後ろ向きに考える人もいます。
仕事で大きな成果を挙げた事によって、ハツラツとして次の仕事をエネルギッシュにこなす人もいれば、その成果に満足をしてしまって、もうのんびりと働いてしまう人もいます。そんな風に、人それぞれの思考や行動をパターン化するのがメタプログラムなんです。
どんなパターンがあるの?
では、メタプログラムはどんなパターンがあるのでしょうか?大きく分けて4つのパターンがありまして、それぞれ反対の発想がありますから、合計8つのパターンになります。
① 外の世界との関わり方のパターン
その人自身の思考や発想が、外の世界に対してどう関わっているかがこのパターンです。一つは、外的な要因を重視して物事を考える人。自分の周囲の人との関わり合いや、出来事などを参考に物事を考えます。こういう人は外交的な人と言います。
もう一つは、外に自分の思考を向けるのでは無く、あくまでも自分の内面に対して思考を向け、自分の中で解決をしたり、自分の中に答えを探したりするのです。こういう人は内向的と言います。
② 自分の内面に対する考え方
自分の内面に対する考え方として、2つのパターンがあります。例えば、歩合給の会社で営業をしている2人がいたとします。その時に、一人はその営業を、その地域のお客様を喜ばせたいと思って、貢献を意識して頑張っています。お金はその結果得られると思っています。
もう一人は、自分の生活にはいくらお金が必要で、その為にはどれだけ営業を頑張らないといけないかを考えて頑張っています。同じ仕事内容でも、自分の内面と対話をした時に、マクロ感覚の発想になるのか、現実的な発想になるのかのパターンが存在します。マクロ感覚の方をイントゥイーター、現実的な方をセンサーと言います。
③ 自分の状態
何かに取り組んでいる時に、ご飯を食べるのも忘れて熱中した事はありませんか?仕事や遊び、趣味などをしている時に熱中してしまうタイプはフィーラーと言いまして、とても感情的に世界を体感しています。逆に、そういった事にあまり没頭せず、どちらかというと俯瞰して物事を冷静に見る人はシンカーと言いまして、とても客観的なのです。
④ 適応の仕方
周りの人たちや環境に対して、どうやって適応していくのかにもパターンがあります。出来事に対して自ら主導権を取って判断をするタイプの人をジャッジャーと言いまして、逆に出来事を上手く受け入れて変化に対応出来る柔軟性のある人をパーシーバーと言います。
分かりにくくなってはいけませんのでまとめますと、
① 外の世界との関わり方のパターン
外交的・・・外的な要因を重視して物事を考える人
内向的・・・自分の中で解決をしたり、自分の中に答えを探す人
② 自分の内面に対する考え方
マクロ感覚の方・・・イントゥイーター
現実的な方・・・センサー
③ 自分の状態
熱中してしまうタイプ・・・フィーラー
俯瞰して物事を冷静に見る人・・・シンカー
④ 適応の仕方
主導権を取って判断をするタイプの人・・・ジャッジャー
出来事を上手く受け入れて変化に対応出来る柔軟性のある人・・・パーシーバー
と、こんな風にタイプを分けて考える事が出来るのです。そして、相手の考え方を普段の会話で聞いたり、相手がどんな行動をするのかをよく観察していると、相手がどのパターンで行動しているかが分かってきます。
また、相手がどのパターンで行動しているかが分かれば、逆に何かの出来事があった時には相手の行動パターンが読める場合もあります。それによって新たなミスなどが引き起こされる可能性を事前に察知する事が出来れば、それを未然に防いであげる事が出来るかも知れません。
メタプログラムの応用も含めて、相手とのコミュニケーションに上手く活用をして下さい。