マナーを守って、楽しい撮影をしましょう。最新のカメラ事情。
カメラ雑誌もずいぶん様変わりしました。昔は、本格的なアマチュアカメラマンのための雑誌だったけど、今は、女性向けの、なんだかソフトな感じの雑誌ばかり。プリントコーナーも女性に優しい、オシャレな店内ばかりだ。自分のような、元カメラマンの買い物コーナーは、ずいぶん上の階に押しやられてしまった。
さて、人気のラインナップも、ミラーレスというジャンルが受けている。つまり普通の簡単なデジカメでは満足せずに、一眼のようにレンズを交換できるけど、手軽で軽量な、そんなカメラだ。
今までは、CCDの画素数競争でしかなかった、一眼レフで、新しいラインナップ、ということで、各メーカー意欲的な製品を競っている。しかし、隙間家具というか、隙間ジャンルを良く見つけたね、そんな印象だ。
ミラーレスの特徴は、意外としっかりとしたアーキテクチャもあって、入門機としては十分すぎる性能だ。価格的にも、一眼の入門機と並ぶカンジ。
ではミラーレスの特徴を見てみよう。例えば撮影素子のCCDだけど、いまは結構なサイズだけど、携帯や簡単なデジカメのCCDはツメの先程度の極小サイズでしかない。それで1000万画素?ところが最近のミラーレス一眼では、CCDのサイズも大きくなっている。
APS-Cサイズという、一眼と同じ程度のCCDを積んでいるのは、キヤノンとソニーだ。次はオリンパスで、8割程度。その次ニコンで6割程度の大きさ。ペンタックスは、10分の1くらいになる。また富士フィルムも、キヤノンやソニーと同じCCDで意欲的な製品を出している。
CCDが大きいから高画質とは直結しないが、画素の情報量が多いのは大きなメリットといえる。他社製品と区別できるスペックになっている。
また自社一眼レフの豊富なレンズのラインナップを使えるのは、今のところはキヤノンだけ。同じマウントにしたのは正解だろう。後発なので、いろいろ考慮されているようです。
プロ用のカメラはCCDもフルサイズだし、ローパスフィルターもノイズが少ない。そんな優れたアーキテクチャも大事だが、何よりプロ仕様は、頑丈ということが大事だ。だって海外ロケでも絶対に故障が少ない。多少ぶつかっても壊れない。雨の日でも、気を付ければ撮影できる。
一番大事なのは、確かに確実に写る、それが大事なんだ。プロ機でも30万回の耐用シャッター数が自慢だが、実はプロは半年で30万回行ってしまう。だから友人のカメラマンは、もちろんプロ登録なので、半年毎にオーバーホールしてる。その時は、オーバーホールの間、代替え機が貸して貰える。
だから、プロ仕様だからいい写真が撮れるかというと、そういうことはない。例えば、スタジオで、何灯もストロボを使う、とか、野外での確かな撮影などでは、能力を発揮するが、子供を撮りたい、学校の発表会で撮りたい、また良く旅行行くので、そこで撮影したい、といった、その程度は入門か中級機がいい。
それと最近気になるのが、マナー知らずの素人カメラマンが多いって事。例えば、国定公園などで、立ち入り禁止の区域に勝手に入る、三脚を立てて、自然保護植物を踏みつぶす、走行中の電車を撮るために危険行動をする。
もちろんマナー知らずが問題になってる。元カメラマンとしては、そんなマナー知らずにはカメラはいらない。持って欲しくない。
さらにレストランで食事を撮る女性も多い。いきなりカメラを取り出してパチリ。撮影禁止のお店もあるので、ぜひ一言声を掛けてから撮影が最低のマナー。
マナーさえ守ればいろんな撮影でも出来る。