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20分で42%忘れる?ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線とは?

人間は20分で42パーセント、1時間で56パーセント、1日後には74パーセント、1週間後には77パーセントの事を忘れます。忘れる事を前提に仕事をしましょう。

上記の事をヘルマン・エビングハウスの忘却曲線と言います。例えばセミナーを受けていて、その時は「なるほど~。そうだったのか~。」と思っていても、20分経てば42パーセントも忘れているのです。仮に1時間30分のセミナーだったとしたら、最初の話はセミナーの前半にはもう4割以上も忘れているのです。

更に、1時間経てば56パーセント忘れるのですから、セミナーの後半には、半分以上も忘れてしまっています。そして、セミナーの翌日には、「昨日あのセミナー聞いてきたんだってね?どうだった?」と聞かれて、「とても良かったよ!」と言ったとしても、「どんな内容だったの?」と聞かれると、「えっと・・・。」既に一日経てば74パーセントも忘れています。

そんな風に考えると、セミナーを受けている時に大切な事は、「ほとんど忘れるんだ」という事を認識しておくという事です。ほとんど忘れるという事を認識すると、「せっかくお金を払ってセミナーを受けているんだから、忘れるのは勿体無い、メモを取っておこう」という事になりますよね。これが、人の成長のポイントです。

よく「ちゃんと話を聞いていますので、メモなんか取りません」という人がいますが、ちゃんと話を聞いていても、1日経てば7割以上忘れるので、メモは必須です。そして、これは仕事の現場でも同じ事が言えます。営業現場でお客様との商談。この時の内容も1日経てば7割以上忘れる訳ですから、営業の立場からすると、お客様に忘れられない工夫が必要なのです。

例えば、「こういうメリットがありますので、是非上司の方にこの様にお伝え下さい」と言っても、1時間後には5割以上忘れられている訳ですから、上司にはメリットが伝わらない可能性が高いのです。上司にちゃんと伝えて貰うには資料を渡して貰うとか、帰社後にお礼メールを入れて念押ししておくとか、そういったアフターフォローが重要になります。

記憶は何度も繰り返し見る事によって定着もします。忘れられても、ちゃんと思い出して貰える様にしなければなりません。こういう事も、このヘルマン・エビングハウス忘却曲線の仕組みを知っているからこその話ですから、是非とも参考にして下さいね。忘れられるという事を前提にしておけば、伝えたい事を伝わりやすくする事が出来るでしょう。

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