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人生を良い悪いで判断せず、自分らしい人生があるという考え方

「あの人の生活うらやましいなぁ」という華々しい生活をしている人もいれば「あの人みたいな生活はしたくないなぁ」という生活をしている人もいるかもしれません。ですが、中には表は華々しく見えてもフタを空けてみると寂しさや虚しさを感じて生きている人、逆に貧しく見えても心が満たされていて満足している人などがいます。

何事も良い悪いで判断すると本質的なことが分からなくなり、それを自分の人生に当てはめると良い人生だと思っていたものが実は余計に自分を苦しめるものだったりもします。

それ、本当に良い人生?

好きな人も付き合うまでは夢中になっていても、付き合ってみたら意外とそうでもなかったいう移り気な人もいるかもしれません。そして、また違う人と付き合ったらまたそうでもない、また違う人と付き合ったら・・・と長続きしない人は、他人よりも自分にそのパターンがあることに気付きません。

それは、人と長く付き合い出すと人の良いところよりも悪いところに目がいきがちになるパターンで、それだとどれだけ素敵な人と付き合えても結果は変わらないのではないでしょうか。

これは仕事でも人生でもいえることで、自分の楽しい仕事をしていても悪いところに目がいきがちになって、自分の恵まれている環境や状態が見えなくなることがあります。もちろん今の仕事や状態が自分らしくなく、新しい仕事や状態にするために選択するのは別ですが、やりたいことをしているのに役割にハマって良さが見えなくなることがあります。

また、お金持ちになるためにやりたくないことでも必死に頑張る人もいますが、それでお金持ちになった人は心が満たされないことにがっかりする人も多いようです。うらやましく見える人生は、その仕事をやることじゃなくそのやり方かもしれませんし人生観など見えないところかもしれません。

自分もやりたい仕事をしているのに他の仕事がうらやましく見える時は、やりたい仕事をやりたくない方法でやっているのかもしれません。成功したといわれていたけど、数年後には名前を聞かなくなる人にはこういうタイプもいて、必死に頑張って実績は出したけど辛くてとてもじゃないけど続けられないなどがあるようです。

良い悪いは頭で考えること

なぜそうした充実を得られない状態や状況を選ぶかというと、それは良い悪いで判断するのが1つのポイントです。「この仕事は給料が良い」「この仕事は環境が悪い」そんな判断は当たり前だと思っても、その判断と自分の気持ちは結びついていないかもしれません。

お金持ちは良いと思ってお金持ちになった人でも、そこに充実はなく退屈や虚しさ、人からチヤホヤされると思ったのにそんなことはない。そういった予想と現実には違いがあり、その違いは頭で考えていたことと気持ちで感じることの違いであるともいえます。

そのためには普段から心で感じる生活が大切で、いつも頭でメリットデメリットを考えて生活していたら、本当の充実や幸せは感じられないかもしれません。

「これ欲しい」と気持ちで感じても、「でもこれを買ったら今月はピンチだ」とか「これを買うよりあれを買ったほうがメリットがあるぞ」と考えると、これ欲しいと動いた気持ちを見ないフリをすることになるでしょう。

もちろん欲しいと思ったものを何でもかんでも買うということではありませんが、やりたい気持ちや欲しい気持ちは大切にし、それに沿った行動が出来る時は気持ちの動くままにしてみるのもいいでしょう。すると、頭で考えることにエネルギーを使わないため、心のまま動く充実感や自分らしさを感じられると思います。

自分らしい状態とは?

良い悪いの判断は、そうした気持ちよりも頭で考えたことを優先させることで、そればかりしてしまうと自分の気持ちが分からなくなることがあります。

昔はこれやったら夢中になっていたのに今は全然夢中にならない、それは大人になったからというより頭の判断ばかりで自分の気持ちを抑圧して生きてきたからかもしれません。自分らしい状態というのは、「これって自分らしいのかな?」と考えているより夢中になってそれすら忘れている状態です。

周りから良く見られたり評価される状態が自分らしいと考えていても、それをしている時に幸せや心の平安を感じなければ頭で考えたメリットだけかもしれません。良い悪いを頭で判断する人生と、自分らしさを感じながら気持ちで生きる人生、どちらを選ぶのも自分次第です。

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