実践をしよう!尊敬や感心を自分の成長に変えるために必要なこととは
皆さんは自分が尊敬する人、感心する知識や理念というものを持っていますか? 全く何一つ誰一人、尊敬もしなければ感心もしないということは稀ですよね。
大なり小なり人は何かに影響されて自分の人格というものを形成しています。スポーツ選手に憧れて学生時代部活に打ち込む人や、芸能人になりたくてダンスや歌など色々なことをやってみるなど、これまでの人生で尊敬したり感心したりすることは必ずあるものです。
それは大人に、そしてビジネスマンになっても変わりません。子供の頃と同じように、何でも素直に憧れたりすることは減ってしまいますが、それでもふと手にしたビジネス書を読んだ時に「なるほどこんなことに気をつければ良いのか」と思ったり、テレビ番組でインタビューに答えている一流ビジネスマンの習慣を知って、「やってみようか」などと思ったりしています。
世の中には自分より優れた人、優れた考えを持つ人が数えきれないほどいるものです。
少しでも成長したい、仕事をより効率化出来るようになりたい、仕事上にある現在の悩みを解決したいと思った時、そうした人の知識や知恵を借りるのが、手っ取り早いのは確かなことですよね。
そんな日常で抱いた尊敬や感心を、きちんと自分に役立てるために出来ること、それは感心するだけではなく実践もすることです。小さなことから実践を積み重ねること、その重要性をお伝えいたします。
感心、尊敬するだけでは何も変わらない
気持ちの持ちようだということもあるでしょうが、それでも人の行動というものは考え方によって左右されるものなのです。
考えが変われば行動も変わります。逆に言えば、行動を変えれば考えも変わるということなのです。
そのためにも、尊敬する、感心するという心の動きだけで、それを止めてしまうことをやめましょう。高尚な考え、一流の習慣や思考法を知ったところで、それを生かすことは出来ません。
出来る人のノウハウやメソッドや考え方と言っても、それはあくまでその人がそれまで色々と試行錯誤し、行動してきた結果その考えに落ち着いているのです。
スポーツの教本をまる丸一冊読みこめば、プロスポーツ選手と同じレベルでいきなり運動が出来るかと言ったら、そんなことは決してありませんよね。
優れた考えでも、それを理解して実際に自分のものとして身につけるためには、絶対に実践をする時間が必要なのです。
良い! と思ったことはすぐに実践する
そうした人たちは本を読んでいない人に比べれば、優れた考え方や効率の良い仕事のやり方、自分を成長させるために必要なことを知っているはずですよね。
しかし、実際にはそれだけの本を読み込んでいても、出世したり社会的に成功している人の方が少ないのが事実なのです。どうして彼らは自分が尊敬出来るもの、感心する知識を知っているのに成長出来ないのか。
それは、ひとえに読むだけ、知るだけで満足して、実践にきちんと移していないからです。スポーツの本を読んだ後練習しなければ上手くはなりません。何冊優れたスポーツ書を読み込んでも、それだけでは内容を次々忘れてしまうだけになってしまうのです。
ですので、見知った知識や、尊敬出来る人の働き方を取り入れたいということであれば、日常で「これは良い!」と思ったことを絶対にやってみるようにしましょう。
習慣から自分のものにする実践法
例えば毎月一冊良さそうだと思う本を買い、その本に書いてある良いなと思うことを一つだけ必ず一ヶ月間やってみる。それが大切なのです。
一ヶ月やってみて、どうも違うな、自分のためになっていないな、という習慣はノートなどに記録を残して一時破棄してしまいましょう。
そしてまた次の月になったらビジネス書を買ったり、テレビ番組や職場で得た良い習慣を実践してみれば良いのです。
幾つも同時並行で良いと思われる習慣を続けるのは不可能です。仕事に支障をきたさないためにも、実践する習慣は数を絞りましょう。
実践する数を絞るということは、より効果のありそうなもの、感心出来るものだけを選ぶようにする、ということにも繋がります。何となく良いなと思うだけだった時よりも、意識してその中でも優れたもの、自分に合っていそうなものを探すことは、それだけでもあなたの情報の取捨選択能力を鍛えてくれます。
重要なのは短期間でも続けることです。三日やっただけで何かに気がつく、身につけることはありません。良い習慣はそのまま自分のものとして自然に出来るまで取り入れ、新しい習慣を探して実践する。それが成長なのです。