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職場でのコミュニケーション論『汝の隣人を肥やせ』のススメ

職場でのコミュニケーションのとり方にはいろいろなものがありますが、今回おススメするのは、『汝の隣人を肥やせ』です。

これは、キリスト教での教えの『汝の隣人を愛せよ』をもじったもので、私が以前に働いていた職場でよく言われていた言葉です。

この言葉の発生元でよく使われていたチームでは、みんな忙しいのにも関わらず、雰囲気が穏やかで、業務の連携もとれていて、仕事が速いイメージがありました。

考え方としては、あなたのまわりの「隣人」を「肥やす」(潤す、豊かにする)して、自分も周りも豊かになりましょう、というものになります。

職場での「隣人」

そのままの隣の席の人はもちろん。同じ作業グループ内くらいの範囲の人まで対象にしてみましょう。その「隣人」を自分の持っているモノ、行動、能力を提供することで、「肥やす」のです。

肥やしかたその1:お菓子

職場のルールや雰囲気にもよりますが、可能であればお菓子が一番手軽かと思います。甘いものが嫌いな人もいればダイエット中の人もいるので、多少の配慮は必要かもしれませんが、基本的に食べ物をもらって嫌な気持ちになる人は少ないかと思います。

別名「餌付け」とも言われたりもします。余談になりますが、女の子はこれで笑顔になれたりテンションが上がったりする子が多いです。

ただ、量と頻度によっては、本当に、周りが「肥えて」しまうので、注意が必要となります。私も何度も餌付けをされたわけですが、ちょっと疲れているときに声をかけてもらったり、気にかけてもらっている、ということが嬉しかったです。

実際にやりとりをされているのはお菓子ですが、気持ちも同時にやりとりされていたのだと思います。

肥やし方その2:行動

提供できるのは物だけではなくて、行動の場合もあります。たとえば、残業中にコンビニにご飯を買いに行く時に、一声「買出しに行きますけどついでに買ってくるものありますか?」とまわりに声をかけて、ついでに買って来てみたり。

苦手な作業で苦労している人を見かけたら、「手伝えることありますか?」と得意なことであれば手伝ってみたり。

自分が行動することで、その人に時間を提供できるわけです。これであれば、食べ物の好き嫌い、などは関係なく、どんな人にも大丈夫な方法となります。

肥やし方のポイント

いずれにしても、

  • 「ついでに」何かしてみる感覚
  • 無理をしない(頻度・量・体力・能力全てにおいて)
  • 見返りを期待しない

が、長続きするための大きなポイントだと思います。人のため、という考え方をしてしまうと、「○○してあげたのに」と考えてしまうこともでてきてしまうかもしれません。

無理をしてしまって結局迷惑をかけてしまっても本末転倒になってしまいます。自分が楽しく快適に仕事できる環境をつくるきっかけづくり、としてみるのがいいと思います。

その結果として。あげたものよりも少しだけ美味しいお菓子が返ってきたり。自分が手を離せないときに買出しを提案してもらったり。

自分のものを分け与えることによって、まわりまわって幸せを手に入れていった「わらしべ長者」の話のように、思いがけない嬉しいことがあるかもしれません。

小さなことでも長く続けることで積み重なっていくものはあると思います。できないときはできなくても大丈夫。気軽に始めてみませんか?

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