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『オトナ飲み』のススメ。バーで紳士の立ち居振る舞いを学ぼう!

夜が長くなった。仕事が終わり、帰りに一杯、という人も増えてくる。喧騒の中に身を置くよりも自宅で家飲みをする人も多い。自分のペースで自分流に酒を楽しむ。それも良いが、たまにはバーに出かけ、『オトナ飲み』をしてみては、どうだろうか?

バーには酒の情報が集まっている。酒好きな人たちが集まっている。新しい酒の味に出会い、人脈を開拓する最適の場だ。バカ騒ぎする若者は原則いないはずだ。落ち着いたムードで酒を味わえる。『オトナ飲み』と言っても、『オトナ買い』のようにセット買いやまとめて多量に買うわけではない。

高価な酒を独占するように多量に飲むわけではない。バーの雰囲気を楽しみ、流れている音楽を楽しみ、絶品の味を楽しむ。落ち着いた大人の雰囲気の中で心静かに飲む。ワイワイガヤガヤの喧騒から離れ、カウンターで静かにグラスを傾ける自分の姿を思い描いてみると良い。

バーには個々にコンセプトがある

最近、バーに出かけていくと若い人たちが隣の席で「イェーイ」と騒いでいることが多くなった。バーとは何ぞや、が判っていない。中には、「カノジョー、きれいだねー」と一緒に飲んでいる友人に話しかけてくる人もいる。

落ち着いた場所でゆっくり話そうと出かけていっても、五分後には店を出てしまうことが多くなった。扉を開けた瞬間、店に入らずに帰った店もある。開拓した店も数軒は足を運ばなくなった。以前は「お客様、お代は結構ですからお帰りください」と強気だったマスターも不況続きで何も言わず、店の奥で苦虫をつぶしたような顔をしていた。

それぞれのバーにはコンセプトがある。品揃えや雰囲気はマスターの好みや常連のリクエストに合わせ作られている。商売しているのだから金を払った客のモノと主張する人が増えた。その結果、ムードや雰囲気を壊してしまっては常連や他の客に迷惑がかかる。

それがわからずにバーを利用する人が増えた。振り返ると、騒がしくなったから行くのを止めた店が5年間で8軒ある。バーに行く際には、その店ののムードや雰囲気を大切にしたい。

また静かにムードを楽しんでいる常連にハイテンションで話しかけてくる人もいる。アルコールが入り高揚し気が大きくなっているのは判るが、常連客は酔っぱらいの相手を迷惑に思うだろう。話しかけるな、とは言わないが、せめて翌日にでも「すみません」とマスターを通じて謝りの言葉を述べたい。程度によるが、酔った上での乱行も翌日に詫びを伝えれば、悪印象から好印象に変わる。それを怠っている人が増えてきた。

知ったかぶりはタブー

バーに行き、カウンターで飲んでいると、隣の男性がメニューを見ずに注文した。どこかでカクテルの本を読んで得た知識があるのだろう。しかしマスターは「そのカクテルは置いていません」と答えた。

男性は「ダッセー。」を連発し、メニューにある他のカクテルに注文を変えた。何百種類もあるカクテルの中で、一つのバーにあるカクテルは数十種類だ。知ったかぶりで注文するのは避けたい。メジャーなカクテルでもスピリッツは置いてあるだろうが、加味する材料が品切れの場合もある。

結局、『オトナ飲み』って…

静かに雰囲気を楽しみながら飲む。酒の知識を披露するのでなく学ぶ。静かに飲んでいる常連さんには、家庭を持ち仕事上で地位ある立場の人も多い。彼らは落ちついた中で酒を楽しみたいだけだ。

子供たちのいる家庭でなく、若い部下を相手にテンション高く飲むのでもない。いわば『癒しの空間』だ。見方を変えれば、若い人にとっては新しい人脈開拓の場にもなりうるだろう。ただムードを壊す事だけは避けたい。

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