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ワンマン社長が自分の苦手な事を絶対やらないのはなぜか?

他人は何でも出来て当たり前と思っている

ワンマン社長は、他人は何でも出来て当たり前と思っています。他人にはできない事がない。すなわち社員はできない事があってはいけないと思っているのです。

私がいた会社のワンマン社長はパソコンを全く使えず、それこそ、電源の入れ方と切り方を知らないレベルでしたが、何を血迷っているのか、パソコンは何でも出来るものと勘違いをしているところがありました。

私は、その会社ではパソコン部門の担当でしたが、社長が要求して来た事に対して、「できません」と答えると、いつまで経っても納得せず、説得するのが大変でした。私の言う事が気に入らないと、他社のパソコン詳しい人に聞いてそれでも「できない」という事がわかると、渋々納得していました。

自分が苦手な事は猛烈に批判

先輩社員から聞いた話ですと、この社長は一度パソコンを勉強しようと挑戦した事があるそうですが、全く理解出来ず、1日で降参してしまったとの事でした。

「コンピュータは何でも出来る」と勝手に思い込んでいる反面、「コンピュータに頼っている奴はダメな奴だ」という偏見もあります。勿論、パソコン担当の私の事も最初はかなり批判されました。

パソコンが出来れば何でも出来て当たり前

社長の携帯電話が故障した事がありました。私のところに携帯を持ってきて「動かなくなったからちょっと見てくれ」と言われ、とりあえず電池を取り外したりしてみましたが、全く反応がなかった為、「携帯ショップへ行った方が良いですね。修理してくれると思いますよ。面倒くさい修理だったら代替え機貸してくれると思いますし」とアドバイスしたのです。

そうしたら、「何だ、直せないのか。ダメだなお前は」と言われました。私も、「携帯の修理なんて専門家でもない限り、出来るわけないじゃないですか。そんなの常識です」と言ってやりましたけどね。勿論、その時の反応もかなり気分悪そうでした。

苦手な事を指摘されるとプライドが許さない

人が出来ない事に対しては、とことんまで批判するくせに、自分が指摘されるとプライドが傷つくらしいのです。私は、一度ちょっとしたパソコン上での入力ミスをした事があります。その時にはボロクソに批判されました。

さすがに私も頭に来ましたので、「パソコンを使う事が出来ない人間に批判されたくありません」と、つい言ってしまったのです。私に言われた事が相当応えたらしく、その日は取引先の会社に行って私の悪口を言いまくっていたそうです。取引先の会社の人がこっそり教えてくれました。

パソコンが苦手な事を指摘した私に対して、「お前は営業が出来るのか」と言って来ました。「営業が仕事を持って来なければお前たちの仕事はない」と言われました。

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