あなたは鞘?それとも刀?会社でのあなたの役割、あなたのタイプは?
「反りが合わない」とは人と人との相性が合わないときに使われる言葉ですが、もともとは刀の反りと鞘の反りが合わずピッタリと収まらないことから生まれた言葉です。
「考えていることがわからない」とか「いつも意見が反対になる」とか、自分と他人との関係にもすくなからず「反りの合わない」鞘と刀の関係性を見出すことができます。
果たして自分は刀なのか、鞘なのか。相手によっても自分の立場や役割は変わってきますが、人は社会の中でかかわっていくすべての他人に対して関係を構築してさまざな集団や組織に属しています。
人間関係は複雑で難解ですが、鞘と刀の二元的関係性で考えれば意外とシンプルに人間関係を捉えることできるかもしれません。複雑で難解な現代社会のパズルも、一つ一つのシンプルな問題と考えることもできます。
刀であれば、反りを鞘に合わせることはできませんから、自分を貫くタイプであるといえましょう。
でも、収まる鞘がなければ切っ先が出たままのキケン極まりない存在。自分はよくても触れるものを知らず知らずに傷つけてしまいます。刀は切れ味の鋭さを認められながらも、その自らの切れ味故に味方からも敬遠されてします恐れがあります。
一方で鞘であれば、反りの具合を刀に合わせて修正することができます。鞘があればキケンな刀も常時はその刃を鞘に収めることにより周囲も刀そのものも守ることができます。刀タイプの人が周りと良い関係を築きながらその能力を発揮することができます。
しかしながら近くに刀がなければ、鞘は存在価値を見出すことはできません。ましてや良い刀を収めることができなければ鞘としての価値はゼロといっても過言ではありません。
また、反りが合わないからといって仕事を放棄することはできません。一方が鞘になりもう一方が刀になり、うまく合わさることが出来れば、お互いの能力を発揮してそれぞれの価値を認めてもらうことができるのです。
刀も鞘も単独では力を発揮できないし価値もありません。刀と鞘が一つになってはじめてその存在価値が認められるのです。そして一対の「ツール」として活躍の場を得ることができるのです。
タイプの違うお互いを認め合ってこそ、それぞれの真価が発揮されるのです。人間関係の中で、特に1対1の場面では、お互いの存在が鞘と刀の関係にうまくなれればパートナーとして、相棒としてビジネスを成功させることができるでしょう。
最初は「反りが合わない」関係でも、お互いを認め合った後に「ウマが合う」関係の人が増えれば最高ですね。