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あなたはそれは自己満足かも?後輩への正しい「おごり方」

入社から年数が経ち、職場に部下や後輩が増えてくると自然と増えてくるのが「おごる」というシチュエーションです。複数人でのランチとか飲み会での状況ですね。

年収がそんなに変わらない相手なら割り勘でいいのですが、あからさまに手取額が違う後輩社員には、やはりおごってあげたくなるものです。特に「自分が新人の時には先輩におごってもらった」という方はその気持ちも強いでしょう。

大抵は純粋な善意なのですが、しかしおごられる方がそう思っているかはわかりません。「この先輩は自分に何か貸しを作っておこうとしている?」と勘ぐられたり。100%本気ではないにしろ、どこか悪意に取られている可能性があります。

飲み会は大切、というのは今も変わらない

とりわけ、最近の20代は会社とのプライベートなつながりを避ける傾向があります。極端な例が「先輩の飲みの誘いを断る」というものです。断らないにしろ、おごられるという状況を精神的に負担に思っています。

プライベートでも仲良し、とまではならなくても、ある程度親密なつながりが業務にも良い影響を与えるのは多くの人が感じるところでしょう。そのきっかけが親睦会という名の飲み会であり、そのスポンサーが上司や先輩なわけです。

正しいおごり方とは?

しかし、おごられるという前提があると、後輩や部下は一気に【接待モード】です。スポンサーであるあなたが最高に楽しんでくれるよう、いろいろ気をつかって働きます。そんな状況では当然「腹を割って」なんて話は難しくなります。

相手に気をつかわせないまま、あなたが気持ちよくおごるなんてことはできないのでしょうか?それが正しい、目的に合った「おごり方」なはずです。

「気」をつかわせて緊張させないようにしよう

あなたが見て「こいつ気をつかっているな」と思った後輩/部下は本当に「気力」を使っています。「こうした方が正しいマナーじゃないかな・・・」と常に考え、気づかい方が不自然になるわけです。

そういう人は単に飲み会の場にそれほど慣れていないだけの可能性が高いです。リラックスできていない状態なのでしょう。そんな人には「ありがとう、そんな気を使わなくても大丈夫だよ」と笑顔で一言声をかけましょう。

でもお酒のマナーの勉強は必要?

そんな後輩/部下でも最低限のマナーは必要なのでしょうが、機会が何度かあれば自然と飲み会のマナーにも慣れてくるものです。あなたは心を広く構え、簡単なマナー違反は軽く流しましょう。

先輩/上司として取引先との接待の場に出すのが心配になるなら、気づかいがうまい同世代の後輩を見つけておいて、その人から見て学ばせるようにしむけましょう。あなたが直接指導するのは角が立ちます。あなたが誘う飲み会は、失敗ができる格好の練習の場です。

あなただけが楽しむ場ではない

そもそも忘れては行けないのが、飲み会は「あなただけが楽しむ場」ではないことです。最終的にお金はあなたが出すにしても、それはそれ、これはこれです。

あなただけではなく後輩/部下も楽しめる、場全体が楽しめるような雰囲気を心がけましょう。後輩に芸を強いたり、自分の小咄に愛想笑いする取り巻きに満足しているなんて人は、その人自身が気をつかわなすぎです。

みんなの気が晴れるおごり方とは

そして、いよいよお開きというとき、ここでうまいおごり方をしたいですよね。先に支払いを終えておくとか、カッコいい声のかけ方もあるのでしょうが、一般的にうまくいくのが【全額おごるより、1000円だけ払わせる】という提案です。「じゃあみんなは(1000円札)1枚だけで」という感じです。

もちろん後輩/部下はおごられているのですが【自分も払った】という事実がストレスを軽減させます。一度出した財布を引っ込めるカッコ悪さも無くなります。

リラックスできる飲み会を主催しよう!

一方、自分にも全額ではないものの多くは払っているのでおごったという感覚は残ります。結構、それだけで全員の気持ちが丸く収まっている状況になるのです。

職場がらみの飲み会は、後で「なんかリラックスできた飲み会だったな」と感じられる状態を目指したいものです。お互い気を使いすぎるのでは、嫌な飲み会にしかなりません。そんな飲み会は若い人でなくても「時間の無駄」だとしか思えません。

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