パソコンスクールに営業インストラクターしか存在しない理由
パソコンスクールの先生のノルマは厳しい
パソコンスクールのインストラクターは、表向きはインストラクターすなわち先生なのですが、現状は営業インストラクターなのです。教える事以外に営業ノルマを抱えています。毎月毎月、ノルマノルマで追われているのが現状です。実現不可能なノルマを持たされているのです。
どのような営業をしなければならないのか
パソコンを習いに来る人は老若男女。パソコンを使った仕事をする為にプロを目指す人、今後の為に資格取得を目指す学生さん、年賀状をパソコンで作れるようになる為だけに勉強するご年配の方々など本当に幅広い目的で来られます。
プロを目指す方は、本気で勉強をしているので、お金をかけてでも身に付けようと勉強していますが、年賀状を作れるようになりたいご年配の方は年賀状を作れるようなレベルに達したら卒業したいというのが本音でもあるのです。
ところが、このようなご年配の方に「もっともっと上の事を勉強しましょう。このままプロを目指してとことん勉強してみませんか」と言う営業をしなければならないのです。ちなみにこれは一例ですが、このような営業をして毎月毎月ノルマを達成しなければならないのです。
自分の給料の金額を売り上げるのは最低のレベル
自分の給料に値する金額以上を売り上げるのは当たり前と上から言われています。最低でも自分の給料分は営業して取らなければならないのです。勿論、入社直後の新入社員でも約20万位ですから、上に上がれば上がるほどノルマを増やされるのは言うまでもありません。
個人のノルマと教室のノルマがある
個人のノルマは最低でも給料分といっても、大体35万円位の売上は上げなければなりません。教室長や副教室長にでもなれば100万~150万位となります。多い人は200万位の売上をやらされていました。
その個人の目標金額の人数分の合計が教室のノルマとなります。各個人にプレッシャーがかけられているのは勿論、教室にもプレッシャーがかけられているのは言うまでもありません。
ボーナスの代わり
ちなみに私が働いていたパソコンスクールの社員にボーナスは一切ありませんでした。但し、ボーナスが無い代わりに個人の1か月の売上の3%が次の月の給料にプラスされます。すなわち、10万円売り上げると、次の月の給料は10万円の3%ですから、プラス3,000円となるのです。
入社した当時、「頑張れば頑張るほど評価される会社です」と言われましたが、結局はこの事だったのです。売り上げを上げれば上げるほど給料に反映されるという事なのです。
教えられる社員より営業が出来る社員が優遇される
いかに教え方が上手で生徒さんから慕われていても、営業のノルマが達成出来ないインストラクターは社内では屑扱いされます。いかに生徒から人望があろうと、教え方が上手であろうと、パソコン知識があろうと、営業が出来なければ出世は出来ないのです。すなわち、上の人間は、結局は営業でのし上がった人間の集団なのです。