部下の「要領の良し悪し」を一瞬にして見分ける恐ろしい方法とは?
「仕事ができるやつ」という概念は、論理的に説明がしやすいようで、いざとなると説明が難しいもの。
理論ではなく感覚的なものですから、説明が難しいのは当然な事なのですが、部下や後輩の面倒をみなくてはならない立場としては、しっかりと理論的な「仕事ができるやつ」の定義は押さえておきたいものですよね。
「仕事ができるやつ」に似た概念でよく使われるのが「要領がいいやつ」という概念です。こちらは何となくイメージがしやすいものなのですが、この「要領がいいやつ」を簡単に見分ける方法があるといったら、あなたは興味をお持ちになるでしょうか?
とにかく愛想がいいとか、社交的だとか、論理的思考力があるとか企画力があるとか、社員の資質を評価するためには様々な評価概念が使用されますが、どれもある角度のみをピックアップしたのみで、その人の本当の総合力を判定する基準値として使用するには、あまりに幅が狭すぎるという欠点があります。
が、「要領がいい」という評価基準は、「仕事ができるやつ」を見つけ出す際には、非常に有効な基準値となってきます。
今回はそんな便利な評価基準である「要領がいいやつ」を見つけ出す方法について、ご紹介をしていきたいと思います。
近所の横断歩道で見分ける「要領の良し悪し」
あなたの会社の近所にも、ちょっとクセのある横断歩道や信号機というものは無いでしょうか?
やたらと青になるまでが長い信号とか、大通りにあるのだけれども、タイミングによっては赤でも失敬させてもらって楽々と渡れてしまう横断歩道とか、世間には数多くの「クセあり横断歩道」というものがあります。
ちょっと意地悪な方法なのですが、あなたに気になる部下がいるならば、その部下を連れ出して何度かその横断歩道を一緒に渡るようにすると、その人の要領の良し悪しがあっという間に識別できるようになります。
そういったクセあり横断歩道で、何の工夫もせずにただボケーっと信号が青になるのを待っているならば、その部下には残念ながらあまり多くの期待はしないようにするのが良いかもしれません。
ただの短気は困ってしまいますが、ちょっとしたコツやタイミングを見抜けない人は、言われた事は無難にこなせても、「言われなくてもやる」という要素は欠けている傾向が顕著になります。
信号の渡り方一つにも、仕事のセンスが現れてきますので、覚えておかれると良いかと思います。
地図を出させることで見分ける「要領の良し悪し」
アポイントの道順を調べていると、時々電車で行くにもバスで行くにも、タクシーを使うにも微妙な場所というのが出てきます。
そんな時には、あなたの期待する部下に訪問ルートを調べさせてみると、その部下の要領の良し悪しがよく見えてくることがあります。
そんな仕事を任せると、何分もかけて何通りもの提案を持ってくるような部下がいますが、残念ながらそういう人には要領の良さは備わっていないと判定をするのが、正しい評価となることが多いです。
行きにくい場所はコストと時間を勘案すると、時にはレンタカーを借りた方が費用対効果が高いケースもありますし、簡単な「解」であるタクシーという選択肢は、駅を降りてみたらタクシーが一台も止まっていなかったというリスクもあります。
パパッとルートを検索し、レンタカーなども含めた三案位を提案してくるのが要領の良い部下の特徴点です。この辺にも仕事のセンスというものが非常に良く現れてきますから、注目してみると良いでしょう。
資料を提出させて見分ける「要領の良し悪し」
ちょっと難易度の高い資料作りを任せても、部下の要領の良し悪しは把握する事ができます。ただし、ここでは資料自体のクオリティではなく、「資料の提出の仕方」に着目をします。
与えた課題をメールに添付して、「係長、資料メールに添付しましたので確認をお願いします。」と言ってくる部下には、残念ながらあまり期待はしない方が良いでしょう。
文章というものは、紙という媒体に印字されてこそ人間の脳内に深く突き刺さってくるもので、パソコンの画面上では、インスピレーション的なものは発生させにくいという特徴点があります。
ある程度自分で資料を工夫して作った経験があればその辺の感覚は身についてくるのですが、その辺の経験が浅いと、そこまで気を配る仕事をこなす事はできません。
簡単な事のようですが、なかなかできないポイントです。この辺の事を理解していて、かつ使用済み用紙に印刷して確認をもらいにくるような部下がいるならば、その部下には赤丸チェックをつけるようにします。
部下の能力を短時間で見極めるのも上司の大切なミッションですから、ご参考にされてみてはいかがでしょうか?