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アナログとデジタルの融合!木製スピーカーボックスを自作する方法【その2】


スピーカーボックスは簡単に出来る自作オーディオです。特別な機材などを使用しないで簡単にスピーカーボックスを作る方法を紹介します。

今回はスピーカーボックス作成の後半の作業を紹介します。

【はじめに】

今回使用する材料と道具

・塩ビパイプ
※バスレフダクト用に使用します。今回は3。8cmの塩ビパイプを使用しました。

・パイプカッター
※パイプを切る為のパイプ専用のカッターです。無い場合にはノコギリでも代代用できます。

【難易度:★★★☆☆】

作業は基本的に(1)と同様の作業内容です。塩ビパイプを切るという作業が加わりますが、木材同様ノコギリなどでも切断できます。

【塩ビパイプの切断~バスレフダクトの作成~】

バスレフダクトは塩ビパイプを切断して作成します。塩ビパイプのサイズは自由ですが、共振周波数などの計算などもあるので慎重に選びましょう。今回のスピーカーボックスは共鳴周波数を95Hz程度に設定します。空気室の面積から共鳴周波数を95Hzに近付けると、内径3cmのバスレフダクトは9cmが最適のようです。

上の写真は、塩ビパイプを切断するのに便利な道具「パイプカッター」です。パイプカッターは銅管やアルミ管、塩ビパイプを切断する為の道具です。少しずつ締めながら回すことで簡単にパイプを切断することができます。

パイプの長さは共鳴周波数が95Hzになる9cmです。

9cmの場所に印を付けてパイプをカットします。

印の場所にリング状の刃が来るように挟み、回しながら塩ビパイプを切断します。
※パイプカッターで切断する際のポイントは無理をせず回転を重視しながら切り進めることです。締め過ぎてしまった場合には緩めるのも大切です。

パイプカッターの利点は確実に直線で切断できるということです。

パイプカッターは圧力をかけて切断するので多少円が歪んでしまいます。そこで棒ヤスリや紙ヤスリを使用して、形状の修正と表面の磨き上げを行います。

バスレフダクトの穴のサイズがギリギリということから、差し込みやすいように今回は縁を削ります。

正面から見える部分は綺麗に磨くようにしましょう。

【バスレフダクトの埋め込み】

カットした塩ビパイプをスピーカーボックスに埋め込みます。

見た目を良くするため、穴の形を整えます。

整えた穴に塩ビパイプを差し込めばバスレフダクトの完成です。

【蓋の取り付けとスピーカーの固定】

まだ接着していないスピーカーと蓋の部分をボックスに乗せ、スピーカーを留める箇所に印を付けます。

印を付けた箇所に穴を開け、ボルトとナットでスピーカーを固定する仕組みにします。

ビスの入る穴にドリルで穴を開けます。

ビスを通す穴は多少大きなサイズで開けるのがポイントです。

スピーカーを止めるためのビスです。スピーカーによって穴のサイズなども異なるので、サイズに合ったものを用意しましょう。

スピーカーボックスにスピーカーを固定します。

正面から見たのが上の写真です。スピーカーのコーンなど傷つけないように慎重に作業を進めましょう。

スピーカーボックス上部に木工用ボンドを塗布します。

スピーカーを留めるたナット部分にもボンドを塗ります。これはメンテナンスでスピーカーを取り外す際にナットが空回りしてしまう事を防ぐ為です。ビスの部分にボンドを塗ってしまうとビスが外れなくなってしまうので注意が必要です。

蓋をスピーカーボックスに載せ接着します。これでスピーカーの固定と蓋の接着は終了です。この後、スピーカの配線などの作業でスピーカーを一度取り外すのですが、完全にボンドが乾いてから作業を進めるようにしましょう。

【スピーカーの仕上げと配線作業】

蓋の乾燥が終わったら、接着部分の仕上げを行います。

気になる箇所があればここで修正しておきましょう。ニスや着色などを行う場合には一度スピーカーを取り外してから作業を行います。

配線を出す穴をドリルで開けます。配線の穴は使用する配線のサイズにもよりますが、2mm程度の穴で十分でしょう。

ボンドが固まりビスが固定されていることを確認したらスピーカーを取り外します。

今回はアンプを内蔵しないパッシブ型のスピーカーを作成するということから、直接配線します。

配線を穴から出せば配線は完了です。

配線の終了したスピーカーをスピーカーボックスに戻せばスピーカーボックスは完成です。

今回作成したスピーカーはパッシブ型スピーカーであるということから、音を出力するにはアンプが必要です。アンプに接続すれば音を楽しむことができます。バスレフスピーカーはバスレフダクトの長さを変更すれば共振周波数を簡単に変えることができます。自分の好みの帯域のスピーカーを作成してみましょう。

【まとめ~アレンジ参考例~】

上の写真の右側のスピーカーはPCスピーカーの内臓アンプを流用して内蔵させアクティブ型スピーカーにアレンジしたものです。アンプを内蔵しており、USBからの電源供給で動作します。携帯音楽プレーヤーや携帯で使用する分には十分な音量で音楽を再生することができます。

また、透明のニスを塗っていることから、ややウエットな質感に仕上がりました。作り方さえ覚えてしまえば色々な形のスピーカーの作成が可能です。スピーカーボックスは簡単に楽しめる自作オーディオということから、オーディオに興味がある方は是非チャレンジしてみましょう。

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