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警察が優しいのには裏がある?実は厳しい職質のきまり。

職務質問への疑問

皆さんは警察24時などの番組を見たことがありますでしょうか。あのような番組では、警察が怪しい人物に職務質問をしている場面をよく見ることになります。

そのような場面を見ると、警察はどんなに怪しい人物に対しても、最初から圧迫するような態度はとらずに、あくまで相手の捜査への協力を求める姿勢をとっています。

それはなぜでしょうか。もちろん、警察官自身の人柄によるものであったり、捜査のテクニックとして行っているということもあります。しかし、警察なのだから、多少命令口調になったほうが、素早い事件解決のためにもよいような気がすることもありませんか?

そのように思われたとしても、警察には、きちんと手順を踏んで捜査を行わなければならない理由があるのです。そう、彼らは法律によって縛られているのです。

法律によって縛られなければならない理由

警察官はその身分によって、一般人とは違ったことを行うことができます。例えば普通の人が知らない人を呼び止めて名前や職業を聞いたりしたら怪しまれて、下手をすれば不審人物として通報されるかもしれません。

一方、警察官は、当然と言ってしまえばそれまでですが、職務質問をすれば、通報されることなく相手の個人情報を手に入れることができます。そのほかにも、事情によっては拳銃を発砲することができるなど、特別な権利をたくさん持っています。

これらの特別な行為を、警察官が何の制限もなしに行うことができるとすると、国民は拳銃怖さに警察官の前では絶対服従、などという恐ろしいことにもなりかねません。ですから、令状というものが必要になるわけです。

優しさの理由

さて、令状と言えば捜索令状や逮捕令状がありますね。これらの令状の名前はドラマやニュースでも聞き覚えがあると思います。あのように、警察は、裁判所から令状を貰えば、相手の同意がなくても勝手に人の家で物を探したり、人を無理やり逮捕して連れて行ったりすることもできるのです。

しかし、逆を言えば、令状がなければ勝手に人の物をあさったり、人を無理やり警察署に連れて行ったりできないということになります。ですから、令状を持っていない場合には、、そういったことをするためには相手の同意を貰わないといけないのです。

相手が同意してくれないことには、怪しい物を取り上げることも、怪しい人物を警察署に連れて行くこともできないのですから、警察は怪しい人物にも丁寧に話しかけるのです。(もちろん、あまりにも怪しい人物は、令状なしに逮捕などができる場合もありますが。)

ですから、テレビ番組などで警察官がまどろっこしいやり取りをしていたら、その警察官は、「ダメな警官」というわけではなく、「自分の仕事のことをよく分かっている人」なのです。少し、見え方が変わる気がしませんか?

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