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できるビジネスマンは、正しい「頑張り方」を知っているから強い

努力とは、非常に重要なものです。世の中には、コツコツと努力を積み重ねることで、確かな成功を手にしている人が大勢います。

漫画をはじめとするさまざまなフィクションの中で、努力や克己という姿勢がもてはやされるのも、これらの行為が貴いからにほかなりません。

努力はするに越したことはないのです。それは間違いありません。というか、私の個人的な考えとして、全く努力をしていない人というのは、世の中にいないと思うのです。

努力というものには形がなく、目に見えるものではないので、ある個人がどれだけ努力をしているかというのは、評価することが非常に難しいのです。

だから、努力の視点としてはしばしば、仕事上の成果や功績など、目に見える形で残る功績が尺度として用いられます。だから「成果主義」という言葉がもてはやされるわけですね。

もちろん成果主義にはよい面と悪い面があるわけですが。成果主義という仕事の評価基準が、肌に合う人とそうでない人がいます。

成果主義に抵抗を覚えない人というのは、つまり自分がすでに納得できるだけの評価を得ている人ということになるので、仕事がつらいだとか、頑張り方が分からなくて悩むということがないと思います。私は今回、そういう人のために記事を書いたわけではありません。

明確な形を持たない努力。極端なことを言うなら、別に仕事に打ち込まなくても、毎日普通に生活すること自体が、たいへんな努力を要する行為です。

仕事をしなければなにもないように思えて、苦難の連続。それらを乗り越えるために「お金を稼ぐこととは直接の関係がない努力」を行う必要があります。

「別に成果主義を意識しなくたって、普通に生活するだけでも努力が必要」このように考えて、職場で押し付けられる成果主義に抵抗を覚える人は、私の周りにもたくさんいます。

というより、私自身が過度な成果主義に対して抵抗を覚えるタイプの人間ですから、何でもかんでも努力さえすればそれでいいという考え方には、疑問を呈します。

ここで、仕事ができるビジネスパーソンは努力というものをどのようにとらえているのか、ということに目を向けてみましょう。

実は、仕事ができる人ほど、オンとオフの切り替え、つまり頑張るときとそうでないときの切り替えが上手なのです。

努力が大事だとは言っても、24時間年中無休で努力できる人はどこにもいません。あまりに無理をしすぎて、結局成果の上がらない無駄な努力を重ねても時間がもったいないだけです。

きちんと結果の伴う努力を考えるためには、気持ちの切り替え方も考えましょう。頑張りすぎて疲れた心と体を、いかにして休ませるか。

趣味を持つというのは重要なことです。頑張りすぎて空回りしてしまう人ほど、「遊んでいる暇なんてない! 今はとにかくこの仕事を片づけなくては!」というような硬派な考え方を捨てられずにいるようです。

けれども、仕事で成果を上げられず、すっかり疲れてしまった時ほど、しっかりと休息を取ることが大事です。多くのビジネスパーソンにとって、今日は一日仕事をしなくていい日、なにもしなくていい日、というものが確保できることは幸せなことです。

疲れた時ほど、丸一日しっかりと休める日を確保してみてください。その一日を自分にプレゼントした結果、確かに仕事の進捗状況は送れるかもしれません。けれども、がっつり休んだあととそうでない日の仕事の能率は、はっきりと目で見て分かるほどに段違いなのです。

がっつりと休息を取るために、自分が心の底からのめり込める趣味を持ちましょう。どうして趣味が休息の糧になるのかといえば、趣味には成果を求められないからです

また、努力することを書いたビジネス書の中には、ビジネスマンを啓発する美辞麗句が並んでいますが、新書に書かれていることは、はっきり言って都合のよすぎる面もあるので、全てを実践できる人はなかなかいません。

真面目すぎる人ほど、努力ができない自分が悪い、落ちこぼれだというふうに、マイナス思考の悪循環にはまり込んでしまいます。

苦しい時は、少し視点を変えてみましょう。例えば、仕事ができなくて苦しんでいるのは自分だけじゃない。悪いのは自分だけじゃないというふうに考えてみるのです。これでずいぶんと気分が楽になります。

気持ちよくストレス解消ができた後なら、多少は気分を高ぶらせても体が付いてきます。そういうときに、ちょっとハードルが高い努力目標を設定して、がっつりと仕事に取り組んでみるのです。

これがいわゆる「オン」のタイミング。心と体をオンにしている時は体力を消耗しますが、その半面、「自分はこれだけのことを頑張れた」という達成感はひとしおです。

何度も繰り返している通り、常に頑張り続けることは不可能です。今日はちょっと疲れているなと感じたら、思い切って心と体を「オフ」にするのです。

頑張れないときは、例えば、上司の悪口なんか言ってみたらどうですか。一人くらい入るでしょう、あなたにいつもつらく当たってうっとおしい上司が。

人間はみな聖人君子というわけではないので、暗い感情も持っています。普段はそれを自分の内面に閉じ込めているからこそストレスがたまりますが、疲れた時にこそ、たまりにたまった不満を爆発させるのです。

頑張らないタイミングの時を見計らって、うまく不満を発散しておかなければ、不用意にため込みすぎた不満はいつか必ず爆発します。

不満を爆発させてしまうと、自分にとっても周囲の人間にとってもいいことは一つもないので、人知れぬところで、小爆発を繰り返すのが賢いやり方。その頻度としては、週に一度くらいがベストですね。

つまり、頑張れないときは他人の悪口を言うのもありですよ、ということです。怒られるかもしれませんけどね。

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