古い言葉になりつつある【根性】はもう必要ないって本当?
最近、根性という文字も古くなったような気がしませんか?
昔はよく、根性が足りん!とか根性を出せ!といったようなセリフをスポーツ以外の場面でも聞いた憶えがありますが、最近はめっきりこの根性という言葉は出番が少なくなっているようですね。マンガでも、以前ほど根性という文字が出て来ないような気がします。
そもそも、根性とはいったい何なんでしょう?簡単に諦めないとか、不屈の精神といったところでしょうか。最近は、嫌なことを無理してやるよりも、自分の得意な部分だけを伸ばしたほうがいいという意見もよく聞きますが、その結果は長い目でみたらよくないという場合もあるでしょう。
食事に例えると、自分の好きな物ばかり食べていると栄養が偏りがちになってしまい、健康にもよくないという感じでしょうか。ごく稀に、いくら偏食をしても健康だという人もいたりしますが、どちらが合っているかはその人次第ということかもしれませんね。
根性が無いとどうなるか?
しかし、嫌なことを無理してやらなくても、将来まったく困らないという人のほうが稀かと思います。苦い野菜に栄養が豊富のように、嫌だなと思うことが後の人生において役に立つという場合も結構あります。嫌なことはやらなくていいと言われたとしても、生きていく上では好きなことばかりという訳ではありません。
嫌なことを避けるのが上手くなったとしても、それは単に逃げるのが上手いということですが、いつも逃げられるとは限りません。逃げてばかりで、いくら言い訳や自己肯定が上手くなったとしても、それを信じる人が段々と少なくなってきてしまうでしょう。
いくら良さそうな言葉を並び立てたとしても、言葉に重みがないので説得力もないという訳です。負け犬の遠吠えに迫力がないのに似ているかもしれません。例え結果が芳しくなかったとしても、根性を出して立ち向かったという事実がその人を精神的に強くするという場合が多々あります。
目の前に壁が立ち塞がったとしても、どうしたらこの壁を乗り越えられるだろうか?ということを考えられるようになります。しかし、嫌なことはやらなくてもいいという考えに染まってしまいますと、どうやって目の前の壁から遠ざかればいいか?ということばかり考えるようになってしまい、いつまで経っても経験値は貯まりません。
根性なんて今どき流行らないし、ヤボったいと思う人も多いかもしれません。しかし、いくら目の前の壁から逃げたとしても、また先で同じかもっと大きな壁が出てくるのが人生によくあるパターンです。
歳を取るごとに壁が大きくなる人生というものも根性や経験値があればまだいいのですが、老いた体に根性も経験値もなく、四方八方が大きな壁で囲まれて逃げることさえ叶わないとなった人も何人か見てきました。
確かに、根性を出して頑張るなんてスマートじゃないかもしれません。もっと自分を大切にして、そんなことは辞めたほうが楽になるよという意見を言う人もいるでしょう。たまには息抜きもしてというならいいでしょうが、何に対しても嫌なことだったらしないほうがいいという意見を言う人がいたら、その人の生活環境や人となりを見て、自分もその人のようになりたいか?ということをよく考えてみましょう。
長続きする究極のコツとは?
好きなことなら続けられたり習慣になるのは容易いですが、嫌いなことはいくら大切なことだとわかっていても、なかなか続けるのは大変なものです。まず、やり始めるという一番最初が最も気合が必要かもしれません。
気合を入れてやるのはいいんだけど、すぐに嫌になって諦めちゃうんだよな~という人は、続ける為の工夫を模索するというのも必要ですが、忘れているかもしれない根性というものを出してみましょう。