ビールはビール腹の原因じゃない?ビール腹になる本当の原因は?
仕事終わりの1杯のビールに至福の喜びを感じている人も多いのではないでしょうか。1日の疲れを癒してくれるほどよいビールのアルコールは仕事に励む人たちの潤滑油といっても過言ではありません。
ところが、メタボの人が自分のおなかをさすって「ビール腹だ」と自嘲するようにビール=メタボの原因と決め付けられているような風潮があります。ビールは本当にメタボの原因なのでしょうか。ここではビールの成分と効果について説明していきます。
ビールの中味
ビールは麦芽・酵母・ホップ・水・副原料といった5つの原料から成り立っています。麦芽はモルトともよばれ、大麦に水分を加えて発芽させたものです。酵母はブドウ糖をビールになる為に必要なアルコールと炭酸ガスに変える成分です。
ホップはビールに香りと苦味を与えビールの品質を保つ重要な成分です。水は原料の約90%を占め、ピルスナータイプと呼ばれる日本で1番飲まれているビールには軟水が利用されます。
最後の副原料は風味つけに使われる米やコーンなどです。ビールと呼ばれるのにはこの5つの成分に加えて麦芽を66.7%以上使用することによってビールと認定されます。
ビールに含まれるホップの効果がすごい!
ビールに含まれるホップはメタボの原因になるどころか、脂肪燃焼効果やリラックス効果があることが分かっています。
ホップは香りづけや苦味成分として使われていますが、ホップに含まれるイソフムロンという成分は脂肪燃焼効果があるということが分かり、マウスによる実験で肥満を抑える効果があることが明らかにされて研究が進んでいます。
さらにホップは昔からヨーロッパでは鎮静効果のあるハーブとして利用され、ドイツでは効能のあるハーブとして公的機関から承認を受けています。
メタボの原因はビールではなくアルコールにあり
実は生ビール1杯のカロリーは150kcal程度なので、ビールを毎晩1杯飲み続けたとしても即メタボにはなりません。メタボになる原因はビールではなくビールに含まれるアルコールにあります。
アルコールには食欲増進効果があるので、ビールを飲んで食欲が活発になって食べ過ぎてしまうことがメタボへとつながっていくようです。さらにアルコールを取りすぎると代謝が低下してカロリー消費が鈍くなるので、余計にメタボへと拍車をかけるのです。
1日の疲れを労う1杯程度であれば心と体にとっておすすめですが、飲んでからの食べすぎには気をつけて晩酌を楽しんでください。