家族名義で借り入れ、絶対に避けるべき理由とは!?
キャッシングという便利なサービスがあります。これはお金そのものをレンタルできるサービス。つまりは「貸金」ですね。手持ちのお金がない人向けのサービスです。
基本的にはレンタルサービスですから誰でも使える可能性はあるものの、レンタルする対象が「お金」であるだけに、返済のことを考えて利用できる人が限られてしまう傾向があります。
それなりに収入を得られる仕事をしていて、成人している社会人が主な利用者になるのです。このような状態になっていない人は利用を断られてしまう可能性が低くありません。
キャッシングを使いたいけど利用を断られたという人にとってはちょっと厄介な話ですね。そんなとき「そうだ!家族名義で借り入れすればいーじゃん!」と思いつく人もおられると思います。
家族の中にキャッシングをすぐ利用できる人がいれば、その人の名義でキャッングを契約し、お金だけこっちに回してもらえばいいというわけ。審査を上手に切りぬける裏技のように思えますが、果たしてどうでしょうか…?
家族名義でキャッシングする人がいないワケ
しかし、実はそれをやる人はまずいません。家族の名義でキャッシングしたという声は普通は聞かれないのです。キャッシングが人を選ぶサービスである以上、家族名義でキャッシングする人がもっといてもよさそうなものですが、いったいなぜなんでしょうか?
それは法律でそのような利用を禁じられているから、という何とも身も蓋もない理由なのですね(笑)。それは「名義貸し」といって、キャッシングを利用する上ではやってはいけないとされる禁止事項の一つ。
いい裏技のように思えてもそれは法律で禁じられている行為なのですから、誰もやる人がいないのも道理です。
というわけで、キャッシング審査を通過できない自分の代わりに家族の名義を借りて審査を受けるというのは違法行為となるのです。
それほど悪意があったわけではなく、審査をほんのちょっと省略するつもりでやってしまう人もおられますが、知らなかったは言い訳になりません。くれぐれもご注意を。
本人の了解が取れていてもNG
ちなみに、名義貸しと言われて「なりすまし」に近いものをイメージした人もおられるのではないでしょうか?家族の名義を借りてキャッシングするというより、家族の名義を勝手に騙ってキャッシングしてしまうというような形です。
同居している家族であれば生年月日などもわかりますし、運転免許証などの身分証をこっそり持ち出して審査を受け、また気づかれないように元に戻しておくことも可能です。
事実、年の近い兄弟の免許証などを持ち出してキャッシングしようとする事例も起きているのです。
このような行為が金融機関にとっても家族にとっても悪質であるのは疑いようもありません。これが法律で禁じられるのはごく当然の話だと思います。
では家族の了解が取れているケースだったらどうなのでしょう?家族の名義を勝手に騙るのではなく、家族に相談し、了解を得た上で名義を借りるとしたら?
その家族の名義を別の家族が騙るのではなく、その家族に直接キャッシング審査を受けてもらい、お金だけその人から回してもらうという形だったらOKなのでしょうか?
いいえ、それも立派な「名義貸し」であり、NGです。NGとなるポイントは「キャッシング契約の名義人」と「実際に借りたお金を使う人」がずれているという点。
こういうズレがあると、万が一返済が滞納されたときどっちに責任があるのかがハッキリしなくなってしまうため、話がこじれやすく、お金の回収が難しくなるからです。
キャッシング契約というのは実際にお金を借りて使う人が自分で申し込むことが必要なのですね。
心配せずともキャッシングの利用は簡単
名義貸しがNGだと知ってガッカリしている皆さんにお伝えしておくべきなのは「キャッシングの利用は簡単だ」ということです。名義貸しといった違法行為の力を借りる必要はそれほどないかもしれませんよ?
いくつかのキャッシングを受けてみれば簡単に受かるところが見つかるかもしれませんし、仮にそのままではキャッシングを利用できなかったとしても、ちょっと自分の信用力を整えれば簡単に利用できるようになるでしょう。
家族の名義を使って借入する方法を考えるよりも自分の名義でキャッシングを利用するための努力をしてみてください。