お見合いの出会いには、素敵な所が1つあれば良い?~前編~
お見合いは、一般的に3ヶ月ほどで結婚するかどうか決めるものと言われています。お仲人を趣味とされているお世話付きの方々や婚活会社の担当者によると、お見合いで半年以上お付き合いするカップルは多くの場合結婚しないのが経験値で分かっているのだそうです。
だから、お付き合いを初めて3ヶ月を過ぎた頃から、お付き合いをしているカップル双方に気持ちを確かめて結婚へとお膳立てをして行くのだそうです。
でも恋愛結婚で出会って3ヶ月の結婚はスピード婚と言われます。出会って3ヶ月で親に相談すると、もう少しじっくり考えてお相手のことを知ってからの方が良いと勧められるのが実情です。この違いはどうしてでしょうか。
お見合いと自由恋愛の違い
お見合いの場合、相手の身上書で学歴・職歴・収入といった条件と顔写真が前もってわかっていています。何より自由恋愛と違うのは、初めから結婚を前提に双方条件を考えて後はお互い愛情をもって幸せな夫婦になれるかのお試し期間でお付き合いを始めるものなのです。
お仲人を趣味とされている方の紹介は、紹介する側の家柄や性格を熟知した上で、お仲間で相性の良さそうな人を見つくろって紹介してくれますので、初めから相性が良さそうな人をお見合いさせるのですから、成立する可能性が高いのです。
また、婚活会社のお見合いは、条件はわかっていますが、婚活会社の表面的な担当者の印象が全てです。会員さんの本当の性格や評判までがわかっているわけではありません。
でも、そこはプロです。婚活会社の担当者は多くの会員さんを見て、各々の会員さんのこれまでのお付き合いの傾向からその人の人となりもわかるというものです。
でも、お仲人さんや婚活会社の担当者は、お付き合いの始まったカップルを見守っています。ちょっとした不安の相談にも乗ります。このようにお見合いはトラブルが起きないように見守られているのです。
だから結婚相手としては向かないと思ったら、お付き合いを終了します。その時は直接お相手にお断りするのではなく、お仲人さんや婚活会社の担当者からの通達となり、その後勝手に連絡をすることを禁じられます。このおかげで付きまとい問題等のトラブルも防ぐことができます。
時折婚活会社に支払う成婚料をけちるために婚活会社に隠れてお付き合いをする人もいるそうです。でも、何かトラブルが生じた時に守ってもらえないので全く知らない人同士がお付き合いを始めるのですから安全のためにも婚活会社の担当者を通すべきなのです。
自由恋愛の場合は、安全のためにも相手をよく知ってから結婚するべきだというのが常識です。人物を保証してくれる人がいないのですから、人柄や家柄・学歴・収入・貯金・病歴等結婚に必要な情報を知る必要があります。
しかし、自由恋愛では、恋を成就させるためには初めから条件を根掘り葉掘り聞き出すわけにはいきません。会社を聞いて年収や貯金を想像する程度です。学歴を聞き出すのだって気を遣うものです。
それに、結婚を前提に出会うお見合いと違って、相手の自分に対する気持ちが結婚前提で付き合っているかどうかは不明です。急いで条件を聞き出そうとしたら、もしその時相手に迷いが合ったら、続くお付き合いもお終いになってしまう可能性があるからです。
また、相手に好かれようと都合の悪い情報を隠すこともあります。だから、3ヶ月で結婚をしようとする若者に対し、周囲の大人達は、騙されたりする可能性がないように相手をよく知る期間として1年以上はお付き合いした方が良いと言うのです。
現在は昔のように家と家の結婚とは違って、結婚は本人同士の問題になっています。しかし、同居もしない核家族が一般的でも、結婚するとお互いの家族と親戚になるのですから、特に女性の親は娘の恋人の家族がどんな人達かを知りたがります。
おまけに娘を嫁がせるのですから嫁姑問題も心配します。婿養子に出す場合はこれが反対になります。双方の家族は娘や息子が幸せな結婚をする事を願っているのですがお相手の情報を知る手段は、探偵でも使わない限り子供の人を見る目を信じるしかないからです。
だから、自由恋愛の場合は、お互いをじっくりと知るために1年以上のお付き合いが必要なのです。それに1年も待てない恋愛では本物でなく、一生連れ添う結婚は無理だとも言われています。お見合いは、結婚相手としてふさわしい条件の人を愛せるかどうか3ヶ月で見極めるのです。
自由恋愛は、恋から始まって一生連れ添うほど相手を愛せるのか、または、お相手の条件が結婚相手としてふさわしいかを見極めないといけません。自由恋愛からの結婚は見極めることが多いので1年以上必要なのではないでしょうか。