今、結婚しない男性が増加中!?その理由に迫る!~後編~
今の女性は家族のために自分を犠牲にしない?
戦前生まれの母親を持つ昭和の女性達は、家制度で嫁姑の関係で我慢を強いられ、経済的な事情で離婚もできない子供命の我慢の人生だった母親を見て育ちました。もちろん夫に恵まれ幸せな人生を送った妻の方が多いのかもしれませんが、どんなに幸せな妻も嫁姑関係の我慢を多少は強いられてきたのです。
この嫁姑関係が子供の目からは母親が我慢ばかりしているように見えても、実際そうとばかりは言えないのです。「男女平等」「自由」を当たり前に育ってきた戦後の子供達に比べ、嫁姑関係を当たり前に育った戦前生まれの女性達は、それが当たり前として育ったので、それなりにやる事をやって姑のお叱りを上手によけて案外ノホホンと生活してきているのです。
戦前生まれの女性達は、夫や子供たちの幸せが自分の幸せで、それを犠牲とも思わず、狭い世界で、夫が仕事に明け暮れ家を顧み無くても案外夫婦の絆が強かったようにも思います。恋愛でなくお見合いが主流の時代で、幸せな伴侶に恵まれるのは、親の目が確かだったのでしょう。
何もかも自分で運命を切り開くのではなく、親が用意した皆が祝福する幸せの方が合った女性が多かったというか、そのように子供の頃から育てられ「女性らしい」「男性らしい」という言葉が当たり前に植え付けられ、女性の幸せも規定概念があったのだと思います。「洗脳じゃないか?」と今の時代の女性達は思うかもしれませんが、彼女達にとってそれが幸せだったのです。
ところが平成時代の女性達は、戦後生まれの女性達の孫に当たります。彼女達の母親達は、嫁姑関係を嫌い独立し核家族を形成しました。そしてバブルが弾け不景気に突入している上に女性の社会進出も進み、共働きが当たり前の家庭で育っています。
今度は彼女達が自分の母親の大変さを目の当たりにし、専業主婦の祖母の話を聞いて羨ましく思ったのでしょう。彼女達の目に映る祖母の姿は、専業主婦の有閑マダムです。何しろ祖父は40~50代です。収入も安定しています。祖母だって若い頃は祖父の両親と同居し嫁姑関係に苦労していたかもしれません。
しかし、孫にそんな苦労話はしないでしょうし、その頃祖母は姑もなくなり悠々自適な生活をしているのですから。そんな祖母を見て専業主婦を夢見るのではないかと思います。だから、母親の自由な精神と祖母の専業主婦の悠々自適な生活の良い所取りですね。現実を見ていないのです。
だから平成生まれの女性は絶対に家族のために自分を犠牲になる事を幸せとは思いません。でも、結婚は現実の生活で、子育てで親はさまざまな我慢を強いられます。女性にとって子供は自分の分身ですから子供の犠牲になる事は厭わないでしょうが、夫の犠牲になる事はしないのです。
最近は特にうちでも外でも女性が強くなっています。妻だけでなく、その子供たちもです。だから、結婚も女性達は理想を貫くのです。そしてそのような女性を高収入の男性は多少なりとも恐れてしまいます。特にバブル世代に青春を過ごした40代以上の男性は、自分の母親、すなわち良妻賢母の母を理想としていますから、結婚どころか交際も成立しないのです。
40代以降の未婚男性は、「ここまで待ったのだから焦って妥協してなるものか!?」とも思っています。でも、彼らが理想とする女性は40代以降の女性しかもはやいないでしょう。でも、未婚の男性は自分の歳は棚にあげて子供を欲するので、20代~30代前半の女性を希望するのだそうです。
さらに苦労を共にして人生を一緒に歩んでくれる女性を望んでいます。そんな20代女性はいません。お互い理想を貫き過ぎると結婚できませんよ。結婚は現実なのですから、結婚したいなら、もっと現実の異性の実態を知らなければなりません。