実家にいると晩婚になりがちなのはどうして?~前編~
実家にいると、料理・洗濯・掃除と全て親がやってくれます。家で寂しい思いもしません。あなたがもし結婚したいなら一人暮らしをしましょう。 電気のついている家が無性に恋しくなったら、結婚したくなりますよ。
結婚に積極的になれないのは、実家の居心地が良すぎるからです
親のありがたさは一緒に住んでいる時はわかりません。特に男性は、母親に家事全般を全部やってもらえたりして、自由に暮らしていると、こんな快適な暮らしはありません。お腹が空いたり、人寂しくなったら、下に降りていき、独りになりたくなったら自分の部屋に居たらいいのです。
全く不自由も孤独も感じない生活の中で、特に恋する女性もいないのに、わざわざ独身貴族を捨ててまで結婚しようと思うはずがありません。だからといって結婚をしたい気持ちがないわけではありません。但し、あくまで消極的な気持ちなのです。こんな消極的な気持ちでは理想ばかり先走って、結婚する気になるわけがありません。
結婚とは、親の戸籍の中の「子」から離脱し、新しい戸籍の筆頭者になるのです。要するに家庭の大黒柱になるのです。今までのように守ってくれる人はいなくなります。それどころか守るべき大黒柱になるのです。
筆頭者には責任がありますから、今までのように自由気ままに生きてはいけないのです。給料も家庭の収入源となり、自由には使えなくなります。時間も空間も思い通りにはなりません。自分よりも妻の事、子供の事を考える義務と責任が生まれるのです。
男性はこれだけの犠牲を払うのですから、理想の妻との結婚を望むのでしょう。
女性は、戸籍の筆頭者にはなりませんが、妻という立場には、家事や夫の親戚との付き合いがついてくるのです。今までのように自由気ままにお洒落をしたり、自分のために時間を使えなくなったりするのですから、女性も男性と同じように、理想の男性との結婚を望んでいるに決まっています。
両者がこんなことを考えているのは、今の生活が快適だからです。一人暮らしの寂しさや将来の不安を感じ始めたら、自ずと結婚したくなるものなのです。
未曾有の大震災の後、結婚ブームが起こるのは、「人は明日どうなるかわからない」という不安を体験したからこそ、生きている時間を大切に思い、自分の家庭を作りたいと思うようになるからだそうです。
快適な空間に居る人ほどその空間から出られなくなる?
歳を重ねると、新しいことを始めるのがおっくうになりがちです。勢いで1歩前へということが難しくなるものです。ですから、石橋を叩いて叩いて石橋を壊してしまうようなこともあるのです。
例えば、いろいろ考え過ぎて、
「知らない人とお見合いして、その人を愛するようになるのだろうか?」
とか、
「ここまで待ったのだから、焦って変なのと結婚したくない」
とかいろいろ考えてしまうのです。
こんなふうに考えてばかりいたら、お見合いをしても楽しむどころか、相手を分析してしまうので、知らないうちに相手の悪いところばかり見つけてしまいます。
なぜなら、今の快適な空間から脱してまで一緒になりたいと思える相手をかどうかを考えてしまうからです。
でも、女性だって緊張しているのですから、普段の良い所が十分に表現できていないことも多いのです。もちろん、女性から見たあなたもそうなんですよ。それなのに、お互い値踏みしていては、まとまる話もまとまりませんよね。