薄毛になったらつい手を出したくなる黒い粉とは?
薄毛になると気になる黒い粉とは・・・
薄毛になって、薄くなった部分への人の視線が痛いという人も少なくないと思います。この痛い視線から逃れる為に、私が以前に手を出してしまった黒い粉の話をしましょう。白い粉ではありませんので、お間違えの無いようにお願いします。
黒い粉というのは、俗にいう【ふりか毛】というもので、黒い粉のようなものを頭に振りかける事によって、視覚的に薄毛の悩みを解消しようという非常に優れた製品です。私も40歳に近くなった頃から、頭の頭頂部と前頭部が段々と薄くなってきてしまい、地肌が透けて見え始めました。
養毛剤や様々な発毛の為の商品を購入しては使ってみましたが、抜け毛をストップさせるのが精一杯という感じでした。そこで、この【ふりか毛】という黒い粉に手を出してしまったのです・・・。ちなみに、製品としてはとてもよく出来ていると思いますが、使った事による制約のようなものがあったのです。
まず、頭に振りかけただけでは定着が甘いので、専用ミストやヘアスプレーを使って定着を強力にします。ちなみに、洗髪の際にすぐ落ちてしまいますが、その際に黒い水が暫く頭から流れます。洗髪をせずにそのまま寝たりしてしまいますと、翌朝は枕が真っ黒になってしまいます・・・。
洗髪すれば落ちるという事は、ちょっとした雨では大丈夫ですが、ちょっとした雨じゃない場合には黒く流れてしまう可能性があるのです。なので、黒い粉に手を出してしまった人は、雨を異常に怖がるという事になってしまいます。しかし、何もなければ薄毛を隠してくれる頼もしい製品なのです。
私が黒い粉を使わなくなった理由とは・・・
私は半年余りで使用するのをやめましたが、理由は前頭部の薄い部分を隠すというのは限界があるな~と思ったからです。髪の分け目が無くなるので、カツラじゃないのにカツラっぽく見えてしまうんですが、カツラじゃない!ふりか毛だ~とも言えませんので・・・。
ちなみに、会社の人達には使う前に言っていたんですが、会社の外でそういう目で見られるという事に耐えられなかったのと、毎朝の髪のセットに30分ぐらい掛かってしまうのがアホらしくなったのです。しかし、頭頂部が薄いという人ならばそんなに時間も掛からないし、使っている事もバレにくいかと思います。
なんと!黒い粉を20年間も使っていた人がいた!
使うのをやめてから、飲み屋で知り合った人で同じように黒い粉を使っていたという人に会いました。なんとその人は、20年近く使っていたとの事でした!その際に、しみじみと薄毛と黒い粉の話を3時間ぐらい聞いた憶えがあります。店を出たら明るかったので、朝まで話していたのでしょう。
その人の話は、聞くも涙、語るも涙といったものでした。その人は若い頃から前頭部がかなり薄かったのだそうです。そこで、【ふりか毛】を利用するようになったという事ですが、やはり分け目が無く黒一色がカツラに見えるのが嫌で、なんと毎朝【ふりか毛】を使用した後に、つまよう枝を使って黒い粉を部分的に落として分け目を作っていたのだそうです。
それも慣れてきたら15分程で出来るぐらいになったというのですから驚きです。SFXの特殊メイクの仕事のほうが向いていたんではないですか?と聞いたところ、本人もそうかもしれないと言っていました。
しかし、どんなに上手くなっても、いつもまったく同じような分け目という訳にもいかないのだそうです。そして、それを目ざとくチェックするハゲハンターのような人物がどこにでも居ると言っていました。その人は何度か転職も経験されたそうですが、ハゲハンターはどこの会社にも居たとの事です。
一番切なかった話は、会社の慰安旅行は今まで一度も行った事がないという話でした。温泉が殆どだったらしく、旅行当日に風邪をひいた事にして休むか留守番を引き受けていたそうです。だったら思い切ってカツラにすればよかったのにと言ったところ、タイミングが掴めなかったとの事でした。
20年も使っていると、それが日常の当たり前になっていたのかもしれませんね。黒い粉というのは非常に優れた製品ではありますが、いろんな制約を受ける場合もありますので、これから使おうかな?と思っている人は、なるべく使う前にそれとなく周りに言っておいたほうが無難かもしれません。