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嫌な上司がいるからこそ考えよう。部下による「ボス・マネジメント」

みなさんの職場にはおそらく、いや間違いなくでしょう、単に勤務年数が長いという理由で出世したであろう上司がいませんか?ちょっと間違ったら自分の方が仕事が出来るんじゃないかと思ってみたり。(本心では確信していたり)

それでも上司は上司です。部下であるあなたはその人の指示を受けて仕事を進めなくてはなりません。これは組織として絶対的に曲げてはいけないルールです。あなたの方が仕事が出来るからといって独断でことを進めていては、トラブルがあったときにどうしようもない事態に陥る可能性が高くなるのです。

ダメ上司にはアドバイスしてあげよう

それじゃあ何も打つ手はないのか・・・というとそういうわけではありません。あなたがその上司に「こんな指示を私やみんなにしてください」とアドバイスするのは何のルール違反でもありません。上司はあなたのアドバイスを受け、自分の責任で指示を出すわけです。この状態なら、事実上あなたの思い通りに出来るでしょう。

しかし直接アドバイスをしてしまうと、これでは角が立ちます。上司は敬うもの、上司の部下に対する権限は絶対だというのも組織のルールです。アドバイスのやり方によっては上司への侮辱と取られかねません。そこでテクニックが必要になるわけです。

上司は「ツール」である

実際、アメリカのMBA(経営学)の授業では「ボス・マネジメント」という分野を学ぶことがあります。ボス、すなわち上司をあなたの思い通りに管理しようという考え方です。多民族国家であるアメリカでは、職場での人間関係構築手法は本質的に重要なんですね。

ボス・マネジメントでは、上司を自分が仕事をする上での「ツール」と捉えます。日本風に解説すれば、上司は「書類に承認印を押すマシン」であり、使う側であるあなたは適切な手順でマシンの操作を行えば書類に印鑑を押してもらうことが出来るということです。

つまりはコミュニケーションでの信頼構築

適切な手順で操作するといっても、現実として相手は人間ですから、つまりはコミュニケーション手法ということです。角が立たないようにしながら、どう自分の思い通りの行動をしてもらうかを考えます。

まずは上司がどういうプロセスで意思決定をしているかを探ってみましょう。そのためには積極的に仕事の話をふってみます。嫌な上司でも仕事の話なら出来ますよね。とりあえずは基本のホウ・レン・ソウを通じて話を深めていくのでいいでしょう。

結局は、いろいろ話しかけてくる部下はかわいいものです。仕事を通して信頼関係を構築すれば、あなたの話も素直に聞いてもらえる可能性が高まります。

そもそも、あなたの自信は正しいの?

ただ、このボス・マネジメントは前提として「自分の判断は間違いがなく、会社・社会に利益をもたらすものである」という状況が必要です。そうでないと、あなたの判断のせいで会社が倒産した、なんてこともありえるからです。それでは意味がありません。

自分の仕事に絶対的な自信がない間は、ボス・マネジメントなんて深く考えてないで、今後のために上司の信頼を得ておこうという方向で仕事に取り組みましょう。

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