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忍者のマネして大事故に!夜間、信号待ちは目立ってナンボ!

夜間の信号待ちで、ヘッドライトを点けっぱなしにしておくのか、それともヘッドライトは消してポジションランプ(車幅灯)だけにしておくのか?どちらが正しいのかよくわからないという人も多いようです。

正解は、時と場合にもよりますが、通常はヘッドライトは点けっぱなしにして信号待ちをすべきです。ヘッドライトを点けておくというのは、その場所に「今は止まっているけれど信号が青になり次第発進する車両が存在しますよ」という事を周囲に知ってもらうという目的があるんです。

ではヘッドライトを消し、ポジションランプにしておくのはダメなのか?と言われると、例えば交差点が坂道で、明らかに対向車線に停まって信号待ちをしている車両に、自車の強烈なヘッドライトの光を浴びせているなど、その場合はヘッドライトは消してもいいかもしれません。

要するに、時と場合によってヘッドライトを消した方が良い場合がありますよ、という事で、平地の信号待ちで必ずヘッドライトを消す必要は全くない、という事です。

中には、対向車線の車両に迷惑だからという理由で、必ずポジションランプにまで灯火類のレベルを下げる人がいますが、ヘッドライトで存在感を表示している目的は、何も対向車だけではないのです。

近くの歩道で信号待ちをしている歩行者や自転車、あるいは青信号で渡っている歩行者や自転車などにも、自車の存在を知ってもらう必要があるので、ヘッドライトは点けておくのが正解なんです。

ポジションランプだけの場合だと、交差点の状況などによっては、信号待ちではなく「路肩に停車」しているように見える場合もあります。夜間の暗闇ですし、ひょっとしたら電話をかけるために停車しているのかもしれない、と勘違いされる場合だってないとは言えません。

でも、ヘッドライトを点けっぱなしにして路肩に停車する人はほとんどいないでしょう。信号待ちはあくまでも、「運転中」という作業の一環。動いている“運転中”も一時停止している“運転中”も、車の状態はなるべく変えない事が基本です。

バッテリーは大丈夫なの?

夜間の信号待ちでヘッドライトを消す人の中には、バッテリーの負担を心配している人もいると思いますが、今の車はエンジンがかかっている以上、バッテリーの心配はほぼ無用です。アイドリングストップの車には、性能の良い高級バッテリーが搭載されているので、これも全く心配はいりません。

実は30年ほど前までは、ほとんどの車は信号待ちでヘッドライトは消していました。それはバッテリーへの負担を少なくする事が目的でした。30年以上前の車に搭載されていたバッテリーに比べ、現在の車のバッテリーは驚くほど寿命も長く、強いバッテリーが搭載されています。今はバッテリーの心配をする事自体がナンセンスですし、それよりも安全に気を遣う方が先です。

また、この手の話題でよく出てくる、対向車のライトで歩行者が見えなくなる“蒸発現象”ですが、よほど条件の悪い交差点でない限りそのような事は起きるはずがありません。

それよりも、夜間に「忍者のまねごと」をする事のデメリットの方が、自分にも周囲にも危険な状態を作り出すきっかけになってしまっている、という事を認識すべきでしょう。

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