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お金の正体を見極めてセルフマネージメントしよう 1

人類最大の発明

今日は、「経済」の基礎の基礎、「お金とはそもそもなんなのか?」について一緒に考えていきましょう。

お金とは一体なんなのか?お金とは、つまり「人類最大の発明であり、完全に人工のエネルギーである」と定義することができます。まず、お金とは人類が作り出した発明の中で最大のものである。ということが言えると思います。

かつて、「人類の3大発明は、火薬、羅針盤、活版印刷」などと言われたことがありましたが、そんなもん目じゃありません。人類が作り出した物で、もっともすごいものは絶対に「お金」だと思います。

もし、この世にお金というものが存在しなかったらどうなると思いますか?皆、原始的な狩猟や採取、農耕生活でしか日々の糧が得られなくなり、たとえ収穫物が余ったとしても、近所のヒトと物々交換をするくらいが関の山で、自分の欲するものを自由に得られるなんてことはほとんど望めなくなります。

会社とか企業なんてものも成立しなくなるし、電気とか水道とか道路とか、そういう社会インフラなんかも整備できない。なにしろお金がないんだから、会社員や工員や土木作業員などを雇うための給料が払えないので、直接食べ物を得るような仕事以外は、ほとんど成り立たなくなる訳です。

逆に言えば、この世に「お金」というものが作り出されたからこそ、人類の生活や社会が成立し発展したのだと言える訳。もっと言えば「お金こそが社会そのもの」と言い換えてもいいのかもしれません。

お金を一種のエネルギーとみることもできる

次に、「完全に人工の」という言葉ですが、ここはちょっと後回しにして、「お金はエネルギーである」というくだりの説明をしましょう。

お金って、ある種のエネルギーなんですよ。エネルギーと言えば、一番最初に思いつくのは「電気エネルギー」じゃないでしょうか?思えば、「お金」と「電気」っていうのは、ものすごく似ているところがある。

たとえば、「電気もお金も実体は目に見えない」ということ。ここにものすごい電流が流れていますよ。とか言われても、それがショートして火花が飛ぶとか、感電するとかしなければ、電気というものは目に見えないでしょう。

電流を計測するメーターの針がふれるとか、そういうことで「計測はできる」けど、実際に「これが電気の本体です」というものは存在しません。

お金だってそうです。たとえば「○○銀行に3億円という大金がある」と言ったって、それは目に見えない。計測メーターの数値のように、貯金通帳をつけて300,000,000円という数字が表示されているので、「ああ、そうなんだな」とわかるというだけです。

「いや、実際に一万円札とか百万円の札束とかあるじゃん、あれはお金の実体でしょ」と思うヒトもいるかもしれませんが、紙幣だって、実際は紙に数字が印刷されているだけのことで、それがお金の実体かというと、そうは言えません。

電気もお金も姿かたちがない、お化けみたいなもの

つまり、電気もお金も、電気メーターとか紙幣や通帳とかの数字で置き換えて表さなければ、姿も形もない、お化けみたいなものなのです。

さらに電気とお金の共通点を挙げてみましょう。それは、電気もお金もさまざまなものに姿を変えて初めて役に立つ。ということです。電気はコンセントつないだりして扇風機を回すとか、照明をつけるとか、コンピューターに演算させるとか、何かにつないで初めて役に立つのであって、電気をいくら作り出し、蓄えたところで何の役にも立たないのです。

お金もそうです。いくらお金を蓄えたところで、実際にそれを使って物品を買ったり、ヒトを雇って働かさせたりしなければ、空腹が満たされる訳でもないし、快適になれる訳でもありません。

電気もお金も何かに形を変えて初めてヒトの役に立つ存在になるのです。ね、お金と電気ってちょっと似ているでしょう。

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