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お金の正体を研究すると経済の基礎が見えてくる!お金の本質を解説

完全人工エネルギー=お金

「完全人工エネルギー=お金」、完全人工エネルギー。ちょっとかっこいいでしょ?同じエネルギーの「電気」が自然法則に基づく自然エネルギーなのに対して、「お金」は「完全な人工エネルギー」です。「電気」が「照明」や「モーター」の動力などになるのに対して、「お金」はどういうパワーを持つのでしょうか?

お金と電気はエネルギーとしてどこが違うのか?これを突き詰めて考えると、「お金はヒトを動かすエネルギーである」と言えるのではないでしょうか?つまり、物品もサービスもヒトが動くことによって生み出される、その対価としてお金が存在する、ということです。

もうちょっと具体的に言うと、こういうことです。たとえば、石油。石油は最初、原油の状態で地中に埋まっています。その状態では、原油はただの自然物質であり、お金は関係ありません。

しかしそれをヒトが見つけて、掘り出して、精製して、消費者のところに運んできて販売する。そこにはお金が介在します。お金を得られなければ、誰も地中から原油を掘り出したり、それを精製したり、運んだりはしないでしょう。労働の対価として「お金」をもらえるからこそ、ヒトは「動く」のです。

石油は一例ですが、考えてみるとこの世の中にあるもの、ほとんどすべてがそういうふうに「商品化」されています。お米も、ハンバーガーも、Tシャツも、パソコンも、携帯も、セクシーグラビアも、すべての商品が、自然物質をヒトが加工したり、合成したりして、輸送して、成立しているのです。

そして人間にそれをさせるのは「お金」です。だから「お金はヒトを動かすエネルギー」と定義づけることができるのです。

完全人工エネルギーお金の5つの基本特性

次に、お金の特性について考えてみましょう。よく考えてみると、お金にはいろいろ考えてみると面白い特性があります。その主なものは以下の5つです。

① お金は変幻自在に姿を変えられる

これは、基本中の基本です。お金は値段がつけられるものなら、なんにでも変換することができます。必要な時、場所、ヒトに、必要な物を与えたり、供給したりすることが、お金が誕生することにより可能になったのです。だからこそ、お金は便利で最高のものと言えるのです。

② お金は半永久的に保存できる

物品は変質したり、劣化します。つまり一定の時間がたつと、その価値が消滅してしまいます。しかし、その物品を「お金」に換えておけば、半永久的にその価値は損なわれることがありません。

それで余剰に利益が出た時にお金に形を換えて蓄えることができ、容易に金持ちが生まれるようになったのです。永久ではなく、半永久的と言ったのは、後に説明する⑤などが理由です。

③ お金は無限に分割したり、集約したりできる

これまた、お金の重要な特性です。お金は基本的に、無限にいくらでも分割できるし、集めておくことができます。これによって、たとえばヒトが分業してもそれぞれにお金を得ることができたり、発電所とか巨大プロジェクトとか、完成して利益を得られるようになるまでに膨大な時間と手間がかかる事業が成立するようになったのです。

④ お金は、基本無記名である

お金は無形のエネルギーに過ぎませんから、たとえば「どこそこ産」とか「どうやって手に入れたお金」とか表示されている訳ではありません。だから、どんな人間でも、どんな邪悪な手段で手に入れても、お金さえ持っていれば、それで利便を受けることが可能です。

⑤ お金は社会秩序によって担保されないと消滅する

さて、お金は、「ヒトを動かすエネルギー」と定義しましたが、「完全人工エネルギー」なので、自然法則とか、絶対的な原理に基づいている訳ではありません。どういうことかというと、「そのお金がヒトを動かす価値がある」と受け取るほうが信じているから成り立つエネルギーなのです。

だから世間で、「このお金はそういう価値のあるものだ」という信頼があるか、「このお金を出した物にはきちんと取引をしなさい」と、政府とか権力者が担保をしていないと、それはたちどころにエネルギーを失うという面があります。

今の日本は社会が安定しているし、政府、権力もしっかりしているのでそういうことを意識することはまずありませんが、実はそういうことなのです。まず、金儲けの知識を入れる前に、そんなお金の基礎の基礎は頭に入れておきたいものですね。

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