人生がつまらなくなる、リスクばかり考えて生きる人生とは?
この人生は良い、この人生は悪いなど人それぞれ人生に対して違った見方があると思います。それを良い悪いではなく楽しいか楽しくないか、自分らしいからしくないかといった分け方も出来ますが、どちらの人生を選びたいでしょうか。
ほとんどの人は良い人生、自分らしい人生、楽しい人生を選びたいと思いますが、その方向に向かおうとして逆の方向に進むことがよくあります。
その方向で大丈夫?
人生を旅に例えると、やはり地図と目的がないとどこに行って何をしたいのかが分からず迷ってしまうかもしれません。ただ自由に歩き回りたいとしても、それがあるから旅は楽しめ、自由に歩き回りたいという目的すらなければ旅をしていることに不安や焦りを感じるかもしれません。
人生ではその地図と目的を教えてくれる人がいない、いたとしてもその方向であっているか分からないといった明確なものがまだ少ないです。
ビジネスで成功しているからその人に人生の先生になってもらおうとしても、ビジネスを成功させる方法は教わっても人間関係や恋愛、健康や人生の意味などはその人の価値観に沿っているだけで、その通りに行くと不幸になる道かもしれません。
仕事ばかりにエネルギーを使いすぎて、他のことはおろそかになりいつまでも素敵な恋愛をしていない、健康状態が悪いという人もいます。もちろんどの道を歩きたいかは自分の自由ですが、1つのサンプルだけより複数のサンプルを見ていたほうが、より自分の選びたい道は増えます。
特に親の価値観、観念は子供の時からずっと持ち続けるもので、それは自分の観念じゃなく親の観念で人生を生きているかもしれません。たとえば、お金は悪いものだという観念は当たり前に持っていても、それは自分ではなく親がなんとなく話していた会話でなんとなく信じてしまった観念かもしれません。
ですが、このなにげない観念があることで、ちょっとした時にお金に対して罪悪感や遠慮、恨みや悲しみなどが出ることがあります。もしこれが、お金は人を喜ばせる為に使える素晴らしいものだなどの観念であれば、お金が増えることに罪悪感や遠慮が出ることはないかもしれません。
お金1つとっても地図と目的がはっきりしない、はっきりしていてもそれは自分の考えじゃないなど、色々な分野でそれが当てはまると思います。
リスクばかり考える人生
その中で、人生の生き方としてリスクばかり考えて生きる人生か、リスクばかりではなく起こったことに対応する人生でも違うようです。リスクを先に考えて生きることは、先に起こりうるデメリットや不都合なことを先読みして対応するのはメリットもあるでしょう。
旅行に行く時はお金はもちろん、雨が降った時の傘、携帯、服、地図などの最低限持って行きたいものはあります。ですが、もし危ない目にあった時の為の非常グッズのことを考えたり、怪我をしたらどうしようとか病気になったらどうしようなど、考え出したらキリがないリスクばかり集め出したら、肝心な旅に出るということも怖くなるかもしれません。
こうしたリスクばかり考えて身動きが出来なくなる、動けたとしてもリスク回避ばかりやって大切なことが出来なくなるのは人生にもいえることではないでしょうか。
いつか起業したいと話してサラリーマンを何年も続けている人がいたり、いつか自分の好きなことをしたいと嫌いなことばかりしている人がいたり。ですが、起業する人は準備がなくてもする人はいますし、好きなことをやろうと決めた人はいまやっていることをやめてでも始める人もいます。
もちろんある程度の準備があったほうがスムーズに進められるものはあるでしょうが、準備といって不安を安心に変えることばかりやっていても、新しいことを始める時には少なからずリスクを感じるものです。
リスクを感じなくなるまで準備しようとどれだけ準備しても新しいことを始める時に感じるリスクを和らげることは難しく、たとえ出来たとしても時間がかかるかもしれません。
安定と退屈はセットメニュー
リスクを出来るだけなくして安定した人生にする為に生きている人もいるでしょうし、それが良い悪いではありません。ですが、安定という気持ちには退屈という気持ちがセットになり、それが人生の意味や自分らしい人生が隠れる原因になることがあります。
自分らしさや幸せは感じないけど、安定しているしなんとなくストレスのない人生だからいいやぁという人もいるでしょう。もし、自分らしさや充実感、満足感や幸せ、心の平安などを感じて人生を生きたいなら、安心感などの快適さ、そしてリスクなどのストレスを感じる中間にいることです。
安定しすぎると退屈になりますが、ストレスを感じすぎても辛くなり、この中間にいることが人生を楽しく充実させてくれる領域のようです。