夏真っ盛り!陽気なお酒、ラムで夏をもっと楽しもう!
夏をもっと楽しく!気持ちも踊るお酒のご紹介
最近、缶入りのカクテルなども姿を見せるようになってきて急速に関心を集めているお酒、それがラムです。ラムとはもともとカリブ海周辺を原産とするサトウキビを原料としたお酒です。海にゆかりのあるお酒のせいか、映画や漫画で海賊が樽から飲んでいるお酒は大体ラムであることが多いようですね。
実はイギリスとも馴染みのあるお酒であり、もともとよく飲まれていたことに加え、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の効果でラムが非常に流行った、なんて話もあるくらいです。そんなラムですが、いくつかの種類があるので、まずはそちらからご紹介したいと思います。
ざっくり分けて三種類。どんなラムがお好みですか?
ラムには大別して「ライト・ラム」「ミディアム・ラム」そして「ヘビー・ラム」の三種類があります。
ライト・ラムは色が無色透明のもので、クセのない味わいはカクテルのベースにぴったりです。コウモリ印の「バカルディ」の白いビンはBARなどに必ず一本はありますし、最近はスーパーなどでも置いてあるので見かけた方も多いのではないかと思います。
ヘビー・ラムはそれとは逆に、琥珀色のラムです。製造工程も少々違うのですが、味わいは非常にどっしりとしており、こちらは少々高価なボトルが多いようです。味わいがかなりしっかりしているので、どちらかというとカクテルベースよりは素直に楽しんだ方が適していますね。
ミディアム・ラムはその中間で、ライト、ヘビーを混ぜあわせて作ることもあり、製造工程は多岐にわたります。まさしく中間的な味わいで、ライト、ヘビーの間を取ったような味わいは様々なシーンで活躍することができるでしょう。
ちなみに番外編として「スパイスド・ラム」と呼ばれるものもあります。こちらはバニラ、ココナッツなどで風味付けをしたもので、そのままでもかなり甘めの味わいに仕上がっているので、ロックでゆっくりと楽しむのがおすすめです。有名どころとしては「キャプテン・モルガン」などのボトルが挙げられます。
おすすめカクテル。その名もクバ・リブレ!
手軽に楽しめ、万人に愛され続けている飲み方が「クバ・リブレ」というカクテルです。「クバ」とはすなわち「キューバ」のことで「リブレ」とはリバティ、つまり自由という意味です。キューバが独立したときに乾杯の音頭として「クバ・リブレ!(キューバの自由のために)」と言ってこれを飲んだことからその名がついたと言われています。
こう言うとなんだか高尚な飲み物のような気がしてきますが、クバ・リブレの別名はいわゆるラムコークです。このふたつに違いはほとんどありませんが、クバ・リブレにはライムジュースを使う、またはライムを搾るとする説が一般的なようです。
レモン風味のコーラというものもありましたが、コーラと柑橘類の組み合わせは非常に美味しいものなんですね。作り方のコツは、
1.たっぷりの氷を使い
2.次にラムを注ぎ
3.コーラの炭酸が逃げないようになるべくかき混ぜない
といったところです。最後にライムをぎゅっと絞れば最高に美味しくなります。ベースとなるラムですが、さっぱりと味わいたいならばライト・ラムがおすすめです。
ミディアム・ヘビーでも美味しいですが、味わいが重くなるのでゴクゴク楽しみたい夏ならばライトの方がよいでしょう。スパイスドだと甘くなりすぎてしまうので、少しだけ不向きかもしれませんね。
ギンッギンに冷やしてストレートで!
お酒を冷凍庫に入れることに抵抗がある方はいらっしゃると思いますが、実はおおまかに言ってアルコール度数20度以上のものは凍りません。日本酒、ワイン、ビールなどは凍ってしまいますが、焼酎以上のものは凍らない、ということですね。
ラムは基本的に40度前後のお酒なので凍ることはなく、冷凍庫にボトルを入れておくBARも結構あります。そこでおすすめの飲み方は、やっぱりストレートです。ラムは凍ることはありませんが、冷凍庫に入れたラムは常温に比べてとろりとしており、口当たりもまろやかです。
用意するのはショットグラスとカットレモン。ラムはまったりとした味わいを堪能するためにミディアムかヘビーがおすすめです。とろりとした液体を流し込み、冷たさと焼けるような感覚が喉をすべり落ちたと同時にレモンにかぶりつきます。酸味とラムの芳香が絶妙に混じりあい、えも言われぬ味わいを楽しむことができます。
ただし、この飲み方でガンガン飲んでいるとあっという間に潰れてしまいますので、楽しむのは一人のときが良いでしょう。友人同士でやっていると楽しくなってしまって煽り合いに発展、すぐにへべれけになってしまうこと請け合いですからね。飲むと不思議に楽しくなってしまう陽気なラムで、夏をもっと満喫しちゃいましょう!