おしゃれな服装はシルエットで決まる!図形で描くコーディネート術
『オシャレ』と一言でいっても、そのファッションの形は実に様々。海外の流行りまでも影響するようになった現在、手短に格安で洋服を購入できるようになったのではないだろうか。
しかし、種類が増え続ける一方でそういう業界に触れていない一般人の知識が置いてきぼりになっているのも事実である。何がオシャレであるのか、何が好まれるのか、洋服が増え続ける最中でなかなか手をつけられないでいる人も多いはず。
そういう人は、是非『シルエット』で考えてみてほしい。この服をこういう組み合わせで着ればどんなシルエットが出来上がるのかを想像するだけでも、ファッションの『バランス』というものを理解できるだろうし、自分に合ったコーディネートも完成するはずである。
三角形はストリートに
図形で説明していこう。まずは三角形をイメージしてもらいたい。上から下に行くに連れて、だんだん広くなっていっているのは誰が見ても分かるはず。そこが今回のポイントだ。
この技法は様々なところで用いられている。例えばプロが写真撮影をする際、被写体の並びは神経質に考える。見るのはそれぞれの高さである。適当に並べるのではなく、バランスを見て、『三角形』をイメージしながら並びを考えていく。それが一番、まとまり美しく、被写体を映えさせる並べ方なのである。
洋服でも例外ではない。女性のファッションで例えるなら、上をカーディガンなどで細く整え、下にスカートを穿けば幾分かスタイルよく見せることができる。この技法を男性にも用いるのだ。
下には少々緩みのあるカーゴパンツやサルエルパンツを穿き、上は細身のジャケットで整える。こうすることで三角形の図形はできあがり、スタイルよくオシャレなファッションになるのだ。
逆三角形はカジュアルに
先ほど説明した三角形の図とは相反して、逆の図形もオシャレに着こなすポイントとなる。つまり逆三角形になるわけだが、基本は下に行くに連れて細くなっていくところだ。
だから細身のパンツを穿くことが重要である。スキニーパンツ、ハーフパンツ、ジーンズ、などなどが主なところだろう。今はパンツの袖口が細く絞られているものも流行の一つなので、一度チェックしてもらいたい。
上はそんなにボリュームを出す必要はない。下を細身に整えた分、必然的に逆三角形は出来上がるはずだから、過剰に意識しなくてもよいだろう。
冬場であるならPコートや、もしくは大きめのマフラーでボリュームを出すのも一つの手であるが、そのときも下は細身を忘れてはならない。夏場であるなら、ハーフパンツで素足を出すことによってより細く仕上げ、シャツを羽織ってアクセサリーなどでアクセントを付ければ逆三角形のシルエットの完成である。
四角形は要注意
さて、ここで一つの注意点を教えておくと、四角形の図形は極力避けた方が良いということである。例えば、上も下も細身の洋服で着飾ったとして、あなたはどれだけのスタイルをお持ちだろうか?腹がたるんでいたり太ももが大きかったり、本人の体の作りによって洋服との相性が悪い場合もある。華奢な体つきで無い限り、できるだけ避けたい格好だ。
それとは逆に、上も下もボリュームを出してしまうのは一番危険だ。無いファッションではないのだが、どうしても不格好に見えてしまうのが常々である。体が大きければバランスが取れるのかもしれないが、明らかに日本人向けのファッションではない。やらないことをおススメする。
人間は自然に体のラインを見る傾向がある。胸板、腰のくびれ、足の細さ、などだ。これらを強調するのに、やはりどこかしら細身に仕上げる必要がある。故に四角形は好ましくないのである。
最後に言っておくなら、これがファッションの全てではないということを理解していてもらいたい。あくまで一つの基準にするべきであり、オシャレとは結局のところ自己満足の一つなのだ。自分が良いと思った服を着なければ、オシャレを楽しむことも出来ないだろう。
その中で、徐々に自分のスキルを上げていってもらいたい。お店の店員さんと話してみたり、友人同士で買い物に行くのも意欲を向上させる手段だ。せっかく着飾るのだから、周りから高評価してもらえる服装を、心がけていこう。