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京都の紅葉の名所を先取り!定番と穴場スポットを紹介!

暑い夏が終われば秋から冬にかけて紅葉のシーズンが訪れます。紅葉と言えば人気なのが古都京都。京都の紅葉の名所を紹介します。

皆様は秋のお出かけ予定はもう決められていますでしょうか?秋といえば紅葉のシーズン。紅葉と言えば京都には様々な紅葉の名所があります。

京都は四季を通じて楽しめるところ。冬は雪景色が綺麗な大原や、春は桜が綺麗な哲学の道。その後はしばらく美しい緑を楽しめる新緑の季節。夏になると五山の送り火でご先祖様の招霊を送り出します。

そして夏の暑い時期を経て、いよいよ秋になると京都には観光客がどっと溢れて来ます。そんな観光客の目的は何と言っても「紅葉」。紅葉を見に全国から人が押し寄せてくるんです。そんな紅葉の名所の中でも選りすぐりの場所を紹介します。皆さんご存知の場所もあれば、知る人ぞ知る穴場もありますよ。

メジャースポットですが外せない東福寺

紅葉の名所と言えば、やはり東福寺は外せません。見上げれば美しい紅葉だけでは無く、落ち葉が紅葉の絨毯を作ってくれます。そんな幻想的な東福寺、一体東福寺とはどういうところなのでしょうか?

東福寺は鎌倉時代の終わりごろに九条道家という公卿(くぎょう)が氏寺として造営しました。実はこの九条道家の息子さんは鎌倉幕府の第四代将軍、藤原頼経なんです。鎌倉幕府の四代将軍と言われてもあまり馴染みが無いかも知れませんね。順番に紹介しますと、

初代、源頼朝(みなもとのよりとも)
2代目、源頼家(みなもとのよりいえ)
3代目、源実朝(みなもとのさねとも)
4代目、藤原頼経(ふじわらのよりつね)
5代目、藤原頼嗣(ふじわらのよりつぐ)
6代目、宗尊親王(むねたかしんのう)
7代目、惟康親王(これやすしんのう)
8代目、久明親王(ひさあきらしんのう)
9代目、守邦親王(もりくにしんのう)

です。そんな将軍と縁の東福寺、規模が大きかった奈良の東大寺と、とても繁栄していた奈良の興福寺のそれぞれの名前にあやかって東福寺と付けられました。建物の規模の大きさから「東福寺の伽藍面(がらんずら)」と呼ばれています。

京都五山の第四位のお寺で、25の塔頭(たっちゅう)、つまり25ケ寺の小型のお寺を持っているんです。ちなみに京都五山とは、臨済宗のお寺の格で、

1位 天龍寺(てんりゅうじ)
2位 相国寺(しょうこくじ)
3位 建仁寺(けんにんじ)
4位 東福寺(とうふくじ)
5位 万寿寺(まんじゅじ)

そして五山の上となる別格が南禅寺(なんぜんじ)です。これだけ由緒ある東福寺、もっとも人気のある紅葉スポットは、やはり「通天橋」。そこから見る壮大な紅葉の景色はまさに異空間です。秋には是非とも押さえておきたいスポットです。

知る人ぞ知る穴場、圓光寺

こちらは京都市左京区にあるお寺で、京福電鉄の一乗寺駅から徒歩15分くらいの所にあります。ここの紅葉はとても綺麗なんですが、ご存知な方が少なく、普段から結構すいている穴場です。

圓光寺は国内の教育をもっと発展させよう!ということで建てられました。1601年にですから、江戸時代が始まる2年程前の事です。徳川家康が足利学校のトップである元倍(げんきつ)という僧侶を招いて建てました。足利学校とは、栃木県にあった学校です。

そして、圓光寺学校として、僧侶だろうが一般人だろうが入学を許可したのです。そして沢山の書籍が出版されまして、出版に使った木で出来た活字は、伏見版とか圓光寺版と言われました。

最初は伏見に建てられて、その後、左京区に移転しております。この活字は日本の印刷の文化を語る上で、とても貴重なものとされているんですよ。

ちなみに圓光寺は、明治から最近までは臨済宗の尼さんの修行道場だったんです。境内(けいだい)には、徳川家康を祀った東照宮(とうしょうぐう)があったり、墓地の中には村山たか女(むらやまたかじょ)のお墓があります。

村山たか女をご存知でしょうか。この方は幕末の大老だった井伊直弼(いいなおすけ)の恋人だった人で、舟橋聖一さんの歴史小説「花の生涯」にも登場するんです。この小説は当時とても人気で、昭和38年のNHK大河ドラマの第1作にもなっています。

さて、そんな圓光寺はお庭がとても綺麗。紅葉の季節は方丈という建物の中から色づいた紅葉を見るのがお勧めです。方丈の柱と柱の間から、まるで絵画を見ている様に眺めると、とても風流です。

京福電鉄の一乗寺駅こんなに素敵な場所にも関わらず、知る人ぞ知るというのがとても嬉しい穴場スポットです。まだ秋の予定が決まっていない方がいらっしゃったら、是非行ってみてくださいね。

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