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安い餌で高級魚をGET!いま「わらしべ長者」釣りがアツい!

少ない元手(餌代)で大きな利益(高級魚)を!

わらしべ長者の話を知っているだろうか。1本のわらを他のものと物々交換していきながら少しずつ高価なものにしていき、最終的にそれで大金持ちになってしまうという童話である。小さな元手を転がして大きな利益を手にすることのたとえとして、この話はとても汎用性が高い。

現在ではさまざまな分野で引用される有名な物語になっているが、実はいま、釣りの世界でもこの用語がしばしば用いられるようになっている。小さな元手で大きな魚を釣る釣り、それがわらしべ長者釣りなのだ。

簡単に説明すると、釣具屋で購入したり捕らえたりして用意したごく安いエサで小さな魚を釣り、それを餌にしてより大きく高価な魚を釣るという夢とロマンにあふれた釣りのことである。

もともとは外洋に面した、大きい魚が回遊してくるような場所で行われていたが、最近は関東周辺、特に東京湾でもいくつかの対象魚を相手に盛んに行われるようになっている。今回はその中でも、より簡単で初心者でもエントリーしやすいものについて紹介したい。

全国どこでもできるわらしべ長者釣り実践編

1.ハゼ、ザリガニ→マゴチ

江戸前のすしネタとしても人気が高く、高級白身魚としての地位を確固たるものにしているマゴチ。実は東京湾内、岸壁近くにも数多く生息しており、生きたエサなら比較的何でも食べるため、釣りの対象としても人気が高い。

まずは餌を手に入れるところからわらしべ長者釣りは始まるが、マゴチにおいてはハゼかザリガニを餌に用いる。ハゼならゴカイでもミミズでも、だれにでも簡単に釣れるし、ザリガニに至っては生息地の用水路なりどぶなりをさらってやればいくらでも手に入る。

どちらも釣具屋で1匹数十円で売られているが、何十匹と買うとかなり高くなってしまうので、自分で捕まえるのがおすすめである。なお餌を運ぶ際には必ずエアーポンプを使い、水温が上がりすぎないよう気を付けたい。

釣具屋に行けばマゴチの仕掛けは必ず売られているのでそれを購入し、実績のある釣り場で釣れば意外と簡単に釣れてしまう。かなりの高級魚なうえ元手がかかっていないので、1匹でも釣れたらかなりうれしい。

2.アジ、イワシ→ブリ(イナダ、ワラサ)

小アジはどんなところでもごく簡単に釣れる魚として幅広い人気を持っている。サビキ仕掛けという、針が多くついた専用の仕掛けと、1ブロック300円ほどの餌のアミエビのブロックがあれば、一日でも釣りに興じることができるリーズナブルな釣りだ。家族連れで来て、小さい子供に釣らせているお父さんもとても多い。

この小アジ、から揚げなどにするととてもおいしいので、これ自体を持ち帰って食べるのもいい。しかし他の魚の大好物でもあるこの魚を使って、より大きな魚を狙う人がいる。狙いはなんとブリとその子供だ。

釣り自体はとても簡単で、サビキ釣りをするだけである。しかし、通常のサビキ釣りでは細い糸や小さい針の細かい仕掛けを用いるのに対し、わらしべ長者的サビキ釣りでは糸が太く針も大きい丈夫な仕掛けを用いる。

釣り人たちは朝まだ薄暗いうちから、外海に面した実績のある釣り場に陣取り、サビキ仕掛けを海中に下ろす。しばらくすると魚がかかるが、そこで釣り上げてしまわず、海中に下ろしたままにするのだ。

するとややあって大きなアタリがあった後、竿先が一気に海中に引き込まれる。イナダのような子供でも、ブリの子だけあって引きは強烈だ。絡んでしまわないように竿でいなしながら取り込めば一丁あがり。

このわらしべ長者サビキ釣りは、小魚がかかった後、海底まで下ろしてしまえばヒラメやマゴチなどの底生魚や魚食魚がかかるほか、夜釣りで行えばタチウオも釣れるなど夢のある釣りである。サビキ釣りをしてお土産を手堅くゲットしながら、竿を一本だけ出しておき一攫千金を狙うという人も多いようだ。

意外と釣れる!?

これ以外にも川で釣ったフナを餌にスズキを狙ったり、蒸かしたジャガイモを餌にテナガエビを捕まえて、それを餌にウナギやクロダイを狙うなど、全国に同様の釣りが存在している。我々が思っている以上に、食物連鎖というのは身近な存在であるらしい。

お金をかけずに釣りを楽しみたいという人や、リーズナブルに高級魚を食べたいという人にオススメのわらしべ長者釣り、各地の実績釣り場の最新情報さえあれば意外とうまくいくので、ぜひ挑戦してみてほしい。

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