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リッター30km!?車の燃費はなぜこんなに良くなった?

最近の車は、燃費が良くなりましたね。なぜ最近になって、カタログ数値とはいえリッター20キロ以上の車が多くなってきたのでしょう?

燃費を向上させるために、自動車メーカーは過去の蓄積されたデータを検証し、様々な技術を応用しながら燃費向上に努めてきました。自動車(バイクも)の燃費を向上させた主たる要因として、

・キャブレターからインジェクターへ
・停止時のエンジンオフ
・ハイブリッドシステム

これらの技術革新や新システムエンジンの登場により、飛躍的に燃費は伸びたと言っても過言ではないでしょう。

キャブレターからインジェクターへ

自動車のエンジンに燃料を供給する噴射手段として、昔はキャブレターという機械式の噴射装置が一般的でした。アクセルとワイヤーでつながれていて、速度や走行状態に関係なく、アクセルを踏んだ分だけガソリンの噴射量が決まるため、燃料効率が悪かったんですね。

しかしインジェクターになってからは、コンピューターによって速度・走行状態を計算し、燃料噴出量や吸い込む空気の量、つまり混合気を適正にエンジン内部に送り込む事が可能になり、そのため燃費効率がぐーんと良くなりました。

電気とガソリンのハイブリッドカーが登場

ガソリンなどの燃料を使わずに電気のみで車を走らせよう、という“電気自動車”の試みは、どの自動車メーカーも持っていました。

ただ、自動車という限られた空間に積み込めるバッテリーのみでは、機動力にも航続距離にも限界があったため、ならば“ガソリンエンジンと電気モーターの両方で走らせよう”という結論に達します。それがハイブリッドカーの登場です。

トヨタがプリウスで世界初の“量産型ハイブリッドカー”に成功してからすでに13年以上が経っていますが、その間もバッテリーなどの性能は飛躍的に伸びています。

ちなみにハイブリッドカーに搭載されているバッテリーは、約1000回の充電で新品時の9割の性能に落ちると言われています。普通に使っている限り、20万キロ走破するくらいは全く問題ありません。

アイドリング時にエンジンを止める

いわゆる“アイドリングストップ”という技術で、信号待ちで停車している時にはエンジンをとめておく技術です。車が停止しているアイドリング状態の時にエンジンをとめておけば、“燃費”そのものはよくなるだろう、という考え方からきています。

実際にどれくらい良くなるか?と言われると・・・実は微妙です(笑)。燃費についてはあまりにも効果が微妙なため、燃費での差別化が難しいと判断したか(?)、アイドリングストップは今や“環境への配慮”というメーカーの売り文句になってしまいました。

メーカーや車種によって様々なアイドリングストップ技術がありますが、ほとんどの車種は停止状態からブレーキを離す事でエンジンが再始動します。エンジン停止中もエアコンは出続けますし、オーディオも鳴り続けます。バッテリーへの負荷が大きくなった場合は、停止中でもエンジンが勝手に再始動するのでバッテリーが上がる心配はありません。

渋滞時にわずらわしいと思えば、スイッチ一つでアイドリングストップ機能はキャンセルできますし、気になるほど“ジャマな機能”ではありません。

スカイアクティブテクノロジー

マツダのスカイアクティブに驚嘆した人は多いのではないでしょうか?このスカイアクティブテクノロジーは、ボディ・シャーシ・エンジン・トランスミッションという、4つの車の主要パーツそれぞれの“基本性能の底上げ”が目的です。

エンジン混合気の“圧縮比”に関する燃費効率だけが大きく取りざたされますが、実際に燃費を向上させつつ気持ちの良い走りの性能も落とさない、これらの両立を果たすには、全てのパーツの総合的なバランスが重要なんです。

混合気の圧縮比「14」は驚異的ですが(今までは12が限界)、それ以上にシャーシやボディの軽量・頑丈化、トランスミッションのスムーズさは、乗ってみてある程度スピードを出してみると今までの車両との違いがよくわかります。

このように、自動車メーカーの様々な努力と技術革新があってこそ、現在の自動車の燃費が良くなっているわけです。

最後に、ガソリンも高沸している事だし、そろそろ車を買い換えたいと思っているあなた。カタログ表記でリッター30キロをうたっている場合の実燃費ですが、走り方や走行距離などにもよりますが、20キロ前後/リッターだと思っておけば大丈夫ですよ。

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