免疫力を上げて、心を疲れさせない方法
5月病というものがありますが、心の疲れが出てくるとなってきます。忙しさやプレッシャーというのも全く取り除くことは出来ないので、心の疲れを解消することが出来るようになれば、生活も楽なりますね。
病的なものでは「うつ病」などあるのですが、最近よく耳にするのは「新型うつ病」というのもあります。6ヶ月前に、うつ病を発症するなんらかのサインが出るとも言われていますので、自分で心のセルチェックも必要になるのです。
そして自律神経失調症という病気がありまして、その名の通り自律神経が関係しているのですが、この自律神経とはどういう働きをしているのか知っていますか?
自律神経とは、人間の体を勝手に維持していき、自分の意思の影響を受けることなく働く神経のことになります。自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という2つ神経が、脳の視床下部からの命令で、その時にあった神経を働かせます。そして、昼の「交感神経」とも呼ばれ、対極に夜の「副交感神経」が交互に働いて人体が維持されているのです。
・交感神経
日中の動きが活性化し、興奮、緊張状態にある時に活発になり、心拍数を増やし、血圧を上昇させる。さらに胃腸の働きを抑制するので、消化吸収に関わっている
・副交感神経
夕方~夜にかけて、脳が休息しようと安息にはいると活発になり、腸を元気に活動させて、血圧を下げる働きがあり、心拍数や呼吸を安定させる。まさに精神と身体がともにリラックスをするのは副交感神経の働きといえる。
これら神経による自律神経のバランスに異常が出てくると、その働きがおかしくなってくるので、眠る時間になっても目がさえて不眠の原因になります。このように自律神経が乱れると「なんだか疲れが取れない…」や「急に眠れない」や「やる気が出ない…」なんてこともあるのですね。
実は、これらの自律神経が免疫システムに深い関わりがあることが明らかになっているのですが、免疫細胞である「顆粒球」と「リンパ球」は特に関係があります。
顆粒球とリンパ球というのは、あまり馴染みのない言葉ですが、これらは免疫の代名詞「白血球」の仲間になります。白血球はまさに免疫のボスであり、外敵であるウイルスや細菌から身体を守ってくれているのが、白血球の凄いところ!
免疫には古いシステムと新しいシステムというのがあり、古いシステムは体の表面の皮膚があり、内部には腸管にあると言われていて、新しいシステムは胸腺や脾臓、リンパ節などがある。新しいシステムは、胸腺の年齢とともに低下を始めるが、古いシステムの方は、なんと衰えることがなく、免疫を補う働きをしてくれるのです。
これは、人間の身体は本来は歳を重ねても免疫力は衰えないということなのです。歳を重ねるからではなくて、普段の生活環境が悪くなってきて、免疫力が追いつかなくなるので、食生活の不摂生や寝不足、人間関係によるストレスなどが体の負担になり免疫力はどんどん低下をするのです。
これらを改善するためには、「玄米菜食」がキーポイントで、自律神経を正しくすることによって、心の疲れも解消出来るようになります。
玄米は、白米に比べて栄養素が多いというのが良いところとして挙げられまして、さらにビタミンやミネラルが豊富で、食物繊維も含まれているので、腸内の老廃物を吸収して、便と一緒にドカンと出してくれる作用と、消化を助けてくれるので、腸内にいる細菌を助けるのです。
そして余分なコレステロールや脂肪も排泄してくれるので、とても万能な、なんでもなのです。消化機能は副交感神経が支配しているので、玄米食を摂っていると血行が良くなり身体の中から温まり肌もツヤが出てくることから、女性に人気がありますね。
そして、食事で積極的に摂っていきたいものには、ビタミンやミネラルが豊富な野菜や海草やキノコ類などもとりたいところ。変わったものでは、薬味である「わさび」「からし」「しょうが」などは副交感神経を刺激して、胃腸を活性化させるのです。
なるべく摂ってはいけないものでは、冷たい飲み物や食べ物は避けるようにするといいです。しかし、間違いたくないのは、真夏の暑い時なんかは、熱中症の危険があるので、冷たい飲み物は問題ないので積極的に飲みましょう!身体を冷やしたいという欲求の場合は冷たい飲み物や食べ物は摂ってもかまわないのです。
しかし、単純にガバガバと冷たいものの飲み過ぎには注意が必要になります。心の疲れを取るには、自然と調和して生きている人間の身体と一致させなければいけないので、寒い冬には暖かいもの、暑い夏には冷たいものと自然に対して合わせていくことで、心の疲れも取れてくるのです。